いなげやnews|第3Q 営業収益1940億円1.7%減・営業利益96%増
(株)いなげや(東京都立川市、成瀬直人社長)が2018年3月期の第3四半期の決算を発表した。
累積の営業収益1940憶0100万円(前年同期比1.7%減)、売上高1871憶9700万円(1.7%減)と減収だった。したがって売上総利益率は26.3%から26.8%に上がったが、粗利金額は1200万円減少した。販売費および一般管理費は採用難や社会保険適用拡大などコスト増の要因はあったが、「やめる・減らす」をスローガンに経費の見直しを行い、2.7%減。金額では15億6200万円削減で、565億6800万円に収めた。
これにより、営業利益22億4200万円(96.4%増)、経常利益24億4500万円(59.9%増)、四半期純利益13億6700万円(153.2%増)の増益となっている。
ただし営業収益に対する営業利益率は1.2%、同じく経常利益率は1.3%。
いなげやはスーパーマーケット事業、ドラッグストア事業を柱にする。
スーパーマーケット事業は売上高1549億3600万円(2.4%減)、セグメント利益は13億6300万円(前年同期は400万円の損失)と、減収ながら利益は大きく改善した。
2017年10月に「とくし丸」とのフランチャイズ契約を結び、東京都内の小平市、東大和エリアで移動スーパー事業を開始した。またポイントカード「ing・fan(アイエヌジー・ファン)」の分析データをもとに、地域特性や顧客の暮らしに合った商品展開を進めている。
今期は、イートインコーナー拡充といった既存25店舗の改装を実施している。ただし既存店売上高は天候不順を理由に1.5%減で終わっている。12月末の店舗数はいなげや140店舗と三浦屋12店舗の152店。
もう一つの柱であるドラッグストア事業は、売上高314憶7100万円(2.4%増)、セグメント利益は6億9900万円(13.1%増)の増収増益。3店舗の新規出店と3店舗の改装を行った。総店舗数は130店。
ほかに小売支援事業がある。デイリー食品卸・製造開発の(株)サンフードジャパン、店舗の施設管理等を行う(株)サビアコーポレーション、障害者雇用の推進を目的とした特例子会社(株)いなげやウィング、そして農業経営(株)いなげやドリームファームの4社が含まれる。その売上高は7億8800万円(15.0%減)、セグメント利益は1億9900万円(26.1%増)と減収増益だ。
検索ワード:いなげや 三浦屋 2018年3月期 とくし丸