三菱食品news|第3Q 売上高1兆9197億円3.8%増も物流費増で減益
三菱食品(株)(東京都大田区、森山透社長)が2018年3月期の第3四半期決算を発表した。
累積売上高1兆9197億3300万円(前年同期比3.8%増)、営業利益131憶7800万円(11.2%減)、経常利益143億5700万円(8.7%減)、四半期純利益98億7900万円(4.1%減)となった。営業利益は販管費が金額で42億3000万円増加した影響で減少している。
増収減益の決算で、その営業利益率、経常利益率ともに0.7%と低調。食品卸売業の低収益性は、トップ企業の三菱食品の決算によく表れている。
加工食品事業、低温食品および菓子事業は売上高の増加により、売上総利益も増加しているが、物流費を中心とした販管費の増加をカバーしきれず、営業利益は前年同期を下回ることになった。
加工食品事業の売上高は5871憶7400万円(2.6%増)、営業利益は25億7300万円(30.0%減)。調味料、飲料類等は堅調に推移した。
低温食品事業の売上高は7702億2000万円(4.1%増)、営業利益は82億9800万円(8.6%減)だった。市販用冷凍食品が好調だった。
酒類事業の売上高は3413億6200万円(5.5%増)、営業利益は7億7000万円(47.5%増)となった。卸売業、コンビニエンスストアとの取り引きが伸長した。利益は、売上高増加による売上総利益の増加、酒税法改正に対応した価格見直しなどにより、酒類事業では前年同期を上回った。
菓子事業の売上高は、2195億1500万円(3.5%増)、営業利益は21億3900万円(2.6%減)。コンビニエンスストア、ドラッグストアとの取り引きが伸長した。健康志向を背景にチョコレートが引き続き好調だった。
物流費の上昇はドライバー不足をはじめとする人手不足によって、人件費が上がったためだ。中間流通を担う卸売業として、物流問題には抜本的な対策が必要である。
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