マックスバリュnews|6社1兆円グループの2018年2月期決算/オール減益

イオンのスーパーマーケット事業会社のマックスバリュ6社の2018年2月期決算。

マックスバリュ北海道(株)(札幌市中央区、出戸信成社長)は営業収益1259億5100万円(前年同期比102.2%)、営業利益12億2300万円(95.0%)、経常利益12億2200万円(93.4%)だった。しかし、特別損失として減損損失の計上により、純利益は4億9200万円(前期比122.1%)。既存店売上高は前期比102.2%。客数98.7%を客単価103.6%がカバーした。3店舗の新規出店と9店舗の大型改装を実施している。とくに10月に開設した「マックスバリュ新発寒店」は最新のフラッグシップ店舗と位置付けている。営業利益率、経常利益率ともに1.0%。

マックスバリュ東北(株)(秋田市、佐々木智佳子社長)は営業収益1053億0300万円(99.0%)、営業利益12億1700万円(88.7%)、経常利益12億4500万円(89.2%)、純利益3億0300万円(58.6%)と厳しい。品揃えを見直して値入率改善に取り組んだことで、売上総利益率は前期比0.1ポイント上昇して22.8%になった。第3四半期から商品のアウトパック化・キット化商品を拡大して店内作業の軽減を図っている。営業利益率、経常利益率ともに1.2%。

マックスバリュ東海(株)(静岡県鵔東郡、神尾啓治社長)は、営業収益2256億円(100.4%)、売上高2216億5100万円(100.4%増)、営業利益52億5400万円(96.8%)、経常利益52億4600万円(97.3%)、純利益は32億1200万円(100.4%)。従業員が1人2役3役で仕事を行う「多能工」化を進めている。新店は6店。静岡、神奈川、山梨、愛知に148店を展開する。内訳は、マックスバリュのレギュラー店が103店、ザ・ビッグ34店、小型業態マックスバリュエクスプレス11店。中国市場ではスーパーマーケット7店。営業利益率、経常利益率ともに2.3%。

マックスバリュ中部(株)(名古屋市中区、鈴木芳知社長)は、営業収益1783億4700万円(100.5%)、営業利益34億3300万円(84.1%)、経常利益31億2800万円(75.4%)、純利益17億1300万円(84.2%)。2016年度に開設した福船プロセスセンターの活用で、生鮮構成比は下期で40.0%と、前期差で0.2ポイントアップした。値引率・廃棄率は下期で4.9%と、前期より0.1ポイント改善している。既存店の改装を16店舗で実施し、自社直営工場製造パンの導入イートインスペースを新設・拡大している。営業利益率1.9%、経常利益率1.8%。

マックスバリュ西日本(株)(広島市南区、加栗章男社長)は、既存店客数が97.6%と低下したことで、売上高は2701億6900万円(99.3%)、営業収益2763億1300万円(99.3%)の減収。営業利益は47億0200万円(73.1%)、経常利益49億7800万円(74.4%)、純利益24億6700万円(75.5%)の減収減益だ。ディスカウント業態(ザ・ビッグ)3店舗とスーパーマーケット業態2店舗を新設して、国内店舗数は181店舗。営業利益率、経常利益率ともに1.8%。

マックスバリュ九州(株)(福岡市博多区、佐々木勉社長)は、売上高1752億1100万円(102.9%)、営業利益21億4600万円(82.0%)、経常利益21億7000万円(82.0%)、そして固定資産の減損損失を7億8000万円計上したことから、純利益90億円(80.6%)となり、増収減益。4店舗を出店し、店舗数は、153店。営業利益率、経常利益率ともに1.2%。

営業収益順に見ると、
マックスバリュ西日本 2763億1300万円
マックスバリュ東海 2256億円
マックスバリュ中部 1783億4700万円
マックスバリュ九州 1752億1100万円
マックスバリュ北海道 1259億5100万円
マックスバリュ東北 1053億0300万円
そして、6社合計では1兆0867億2500万円。さまざまな業態とフォーマットを展開して、地域シェアを高めつつ、日本唯一と言ってよりナショナルチェーンの巨大なスーパーマーケット集団を形成している。

ただし、増収減益は北海道、東海、中部、九州の4社、減収減益が東北と西日本の2社で、その実績は日本中のスーパーマーケット企業を体現しているとはいえ、次の期の今期は増収増益体質に持っていきたいところだ。

関連カテゴリー

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧