J.フロントnews|(株)XENOZの株式取得によりeスポーツ事業へ本格参入

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J.フロントリテイング(株)(東京都中央区、山本良一社長)は、eスポーツチーム「SCARZ(スカーズ)」を保有する(株)XENOZ(ゼノス)の株式50.8%を取得した。同社グループは、XENOZ 社を子会社化することにより、今後成長が期待される eスポーツ事業に本格的に参入するとともに、パルコや百貨店など既存事業とのシナジーを創出するなど、新たな価値創造に取り組んでいく。

同社グループは、「くらしの『あたらしい幸せ』を発明する。」をグループビジョンに掲げ、新たな価値提供に向けた事業領域の拡大について検討している。社会の変化が加速するなかで、次の時代の芽を発掘し新たな体験・感動を提供することは大切な使命と考え、昨今、若い世代を中心に盛り上がりを見せているeスポーツを注目カテゴリーの一つと捉えてきた。

eスポーツ事業参入の目的は3つある。
1つ目は、顧客の琴線を震わせる、未来のエンタテインメント事業の柱であること。
eスポーツは今後も高成長が期待されるマーケットであり、その黎明期から参入することで先行者としての認知を固め、エンタテインメント事業の将来の柱として育成する。eスポーツはプレイヤーも視聴者も熱気に包まれる競技だ。チームを持つことで「熱狂的なファン」との絆も生まれる。白熱の対戦、選手とファンとの交流で生まれる熱量を、リアル・デジタルの両面で発信するなど、新たな価値の提案につなげる。

2つ目は、J.フロントリテイングの未来を支える、顧客基盤を獲得すること。
パルコや百貨店では、次世代顧客の獲得は最重要課題となっている。eスポーツは ZZ世代をはじめ 10代~
30代を中心とした若い世代の関心が高く、eスポーツに参入することで、次世代顧客へアプローチしやすくなり、認知度向上、ブランディングにつながるものと考えている。

3つ目は、「リアル×デジタル戦略」を推進するうえで、未来の強力なコンテンツとなること。
同社グループは、中期経営計画において「リアル×デジタル戦略」に取り組んでいる。eスポーツはデジタルを活用したビジネス(メタバース、NFTなど)と親和性が高く、eスポーツチームというコンテンツを獲得することで、さまざまなビジネス展開が期待される。グループ施設でのイベント開催など集客というリアルでの効果を確実に実現しながら、デジタル面へのビジネス拡張により、eスポーツへの参入が戦略遂行の加速につながると考えている。

■株式会社 XENOZ
所在地/神奈川県川崎市川崎区駅前本町 15-5 十五番館ビル 701
代表者/友利洋一代表取締役
事業内容/eスポーツチーム「SCARZ(スカーズ)」の運営、イベント運営
資本金/1050万円
設立年月日/2016年4月25日

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