ローソンとポプラの資本業務提携にみるコンビニ・ローカルチェーンの不振

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㈱ローソンと㈱ポプラが、12月8日付けで、資本業務提携契約を締結した。
両社は今年10月1日付けで「株式会社ローソンと株式会社ポプラとの資本業務提携に係る基本合意書締結のお知らせ」を公表。その後、具体的に詳細の検討を進めて、両社が協業することによる相乗効果が見込まれると判断し、正式締結となった。

 ポプラ

 

ローソンの平成26年2月期の売上高は1兆9453億5400万円。経常利益688億8000万円。
そして本年度・平成27年度の上半期は、9946億8400万円、昨対0.2%増。経常利益355億3300万円、11.5%増。店舗数は1万1987店。まあ、好調。

一方、ポプラ。
平成26年度の業績は、売上高554億8700万円で昨対9億4300万円のマイナス。結果、経常利益もマイナス7億4200万円。不調。
そして平成27年2月期上半期は、売上高256億5400万円。前年同期比マイナス10.5%。経常利益はマイナス2億0900万円。
コンビニのローカルチェーンは辛い。8月末段階の総店舗数は654店。

中四国は、増税の影響以上に、今夏の大型台風の連続到来による天候不順が響いた。

 

今回の資本業務提携でローソンは、ポプラの筆頭株主から、ポプラの発行済株式総数の5.00%に相当する普通株式49万5300株を取得する。

今後は、商品等の共同開発・共同仕入、店舗開発情報の共有、共同販売促進キャンペーンの実施、物流インフラの相互活用、人材の相互交流などでの事業提携を進める。

日本のコンビニエンスストアは、日本小売業を特徴づける業態となった。つまり日本の代表。
しかしこの産業ではもう、寡占が定着した。
日本のコンビニランキング。
1位 セブン-イレブン1万6086店(8.6%増) 
2位 ローソン1万1653店(4.5%増)
3位 ファミリマート1万0327軒(12.5%増) am/pm含む
4位 サークルKサンクス6303店(0.2%減) 
5位 ミニストップ2184店(1.4%増) 
6位 デイリーヤマザキ1538店(3.6%減) 
7位 セイコーマート1162店(0.4%増) 
8位 ココストア768店(6.5%減) 
9位 ポプラ627店(9.4%減) 
10位 スリーエフ625店(4.9%減)

こうなると、コンビニの「範囲の経済」は日本全土に及ぶ。システム産業の「範囲の経済」はどんどん広がって、あっという間に全国レベルになってしまった。だからローカルチェーンは北海道のセイコーマート以外、ひどく苦しい。

ポプラの前に、㈱スリーエフ中四国がローソンと合弁会社をつくる。スリーエフの中四国のエリアフランチャイジーでスーパーマーケットのサニーマートが経営する会社。

この潮流はおさまらない。そして三占へと至る。この商人舎の読みは、いつ、実現するか。

 

検索キーワード : ローソン  ポプラ  業務提携

 

 

 

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