第三極ユニー・ファミリーマートHD、9月1日の今日発足

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株式会社ファミリーマートと、ユニーグループ・ホールディングス株式会社は、経営統合して、9月1日に「ユニー・ファミリーマート株式会社」を発足させた。

ファミリーマートとユニーGHDは昨2015年10月に経営統合に関して基本合意しているが、ファミマを存続会社としてユニーGHDを吸収合併し、持ち株会社を新設。それがユニー・ファミリーマート。社長にはファミリーマートの上田準二会長が就き、同中山勇社長とユニーGHDの佐古則男社長が新会社の副社長に就任した。

企業理念は<くらし、たのしく、あたらしく>。新会社は顧客の毎日のくらしを、新鮮で楽しいものにしていきたいという理念をもつ。併せて新たなシンボルマークも制定された。両社の頭文字「F」と「U」をモチーフにし、カラーリングにも両社のイメージカラーを使用。理念に謳う「楽しさ」と「新鮮さ」を表現した。また「F」と「U」を交差させることで、両社の融合を表現するとともに、顧客から身近で信頼される存在になりたいという思いも込められている。

シンボルマーク
MARK

ユニー・ファミリーマートHD傘下のコンビニエンスストアは1万8123店。コンビニ業界第3位のファミリーマートと、ユニーGHD傘下で同第4位のサークルKサンクスが組むことで、店舗数ではセブン-イレブンの1万8860店に次ぐ、国内第2位となり、ローソンの店数1万2537店を抜いた。

ただし、ユニー系の約6250店のうち、不採算の約1000店は閉鎖または移転する。2019年2月をめどにユニー系のサークルKとサンクスのブランドを順次、転換していって、「ファミリーマート」に統一する。その目安は1日に3店のペース。

一方、ファミマは2009年にエーエム・ピーエム・ジャパンを完全子会社化し、15年に合併したココストアの店舗も年内にファミリーマートへと転換する。これにより、日本のコンビニ産業は、セブン-イレブン、ローソン、ファミマの大手3社への集約がさらに進むことになる。つまり「三占」現象が現出する。

コンビニ事業を担う新生ファミリーマート社長の座に就いたのは、沢田貴司取締役専務執行役員。ファーストリテイリング副社長から転身して、事業再生会社のリヴァンプを設立し、ロッテリア(東京都新宿区)の再建や、クリスピー・クリーム・ドーナツ(同渋谷区)の運営に関わったてきた。

ユニー・ファミリーマートHDのコンビニ事業の今後は、ブランドの統一化でコーポレート・イメージの集中力をつけ、同時に商品開発力を高めつつ、どこまで店舗の平均日販を向上させられるかがカギとなる。ちなみに17年2月期でセブン-イレブンが65万円だったのに対し、ファミマは51万円、サークルKサンクスが42万円と、10万円、20万円の差がついている。また、ファミマは加盟店オーナーを大量に獲得するため、シニアや単身者も加盟できるよう、制度を見直している。

ユニー・ファミリーマートHDは、総合スーパー「アピタ」と「ピアゴ」のブランドで総合スーパーを215店舗展開しているが、衣料・住居関連が不振で業績悪化の低迷要因となっており、統合前に計36店の閉鎖を発表した。

今回の経営統合によって、第1位の年商8兆円規模のイオングループと第2位の同6兆円規模のセブン&アイ・ホールディングスに迫る、三番手の地位が用意された。ただし、トップ2社からははるかに引き離された三番手だ。バックに伊藤忠商事が控えるが、その総合力を活用しつつ、中核となるコンビニ戦略の充実に加えて、総合スーパー戦略の立て直しも急務となる。

<ユニー・ファミリーマートホールディングス株式会社>
FamilyMart UNY Holdings Co.,Ltd.(英語名) / FUHD(略称)
所在地:東京都豊島区東池袋三丁目1番1号
代表取締役社長:上田準二
代表取締役副社長:佐古則男
代表取締役副社長:中山勇
資本金:166億5800万円

検索ワード:ファミマ ユニー サークルKサンクス コンビニ

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