7月コンビニ統計|既存店0.1%増/大雨で客数減も気温高で夏物商材好調

7月のコンビニエンスストア「統計調査月報」が、日本フランチャイズチェーン協会から発表された。

調査対象企業は、(株)セイコーマート、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソンの7社。

7月は、梅雨前線や台風、西日本豪雨で、客数に影響が出た。しかし、全国的に平均気温が高かったことで、飲料、アイスクリーム、冷やし麺などの夏物商材が好調に推移した。さらに、カウンタ―商材やおにぎり、冷凍食品、惣菜、サラダなどの中食が引き続き好調だったため、売上高は全店・既存店ともに前年を上回った。

既存店売上高は、8854億6900万円。前年同月比0.1%増で2カ月連続のプラスと好調を維持した。しかし、客数は1.8%減少の14億3689万人で、29カ月連続でマイナスとなった。客単価は40カ月連続プラスで1.9%増の616円。

店舗数は、前年同月より1.1%増の595店舗増加して、5万5431店舗だ。

全店ベースの売上高は9995億1500万円で2.0%増。客数は15億9807万人で0.5%増。1店舗当たりの平均日販は58万1600円、客数は930人。客単価は625円で1.5%増と13カ月連続プラス。

商品分野別売上高で前年を上回ったのは、日配食品0.2%増、加工食品1.4%増。一方で、非食品は0.3%減、サービスは4.8%減と、前年を割った。

大手コンビニ3社の7月の概況を見てみよう(%は前年同月比)。

セブン‐イレブン・ジャパン
総店舗数2万0437店
既存店売上高 +1.6%
既存店客数   ▲0.4%
既存店客単価 +2.0%
全店売上高  +4.4%

ファミリーマート
総店舗数1万6878店(ファミマ1万5469店、サークルK・サンクス490店、エリアフランチャイズ〈沖縄・南九州・JR九州R〉919店)
既存店売上高 ▲1.1%
既存店客数    ▲2.4%
既存店客単価  +1.3%
全店売上高  ▲2.7%
*全店売上高の伸び率は、ファミリーマートとサークルK・サンクスの合算値

ローソン(店舗数はローソングループ計、売上関連は単体)
総店舗数1万4289店
既存店売上高 ▲2.6%
既存店客数  ▲2.8%
既存店客単価 +0.3%
全店売上高  +4.3%

7月の既存店売上高は、セブン-イレブンが1.6%と増収。ファミマは▲1.1%、ローソンは▲2.6%で前年に届かなかった。また客数は、セブン▲0.4%、ファミマ▲2.4%、ローソン▲2.8%と3社とも前年割れだ。

>コンビニエンスストア「統計調査月報」

関連カテゴリー

統計 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧