3月SC統計|既存SC2.2%増/地方・キーテナント苦戦もテナントはプラス

一般社団法人日本ショッピングセンター協会から、3月のショッピングセンター(SC)販売統計調査が発表された。

既存店売上高は5550億0835万円。前年同月比2.2%増と、2カ月連続で前年を上回った。3月は好天に恵まれて衣料品の販売が堅調だったことに加え、前年に比べて休日が1日多かったこともプラス要因となった。

立地別・構成別では、中心地域の大都市はテナントが3.6%増、キーテナントが1.1%増とともに好調だったが、その他の地域は堅調なテナントに対してキーテナントは前年を下回り、明暗が分かれた。

立地別・地域別では、全9地域のうち、東北(0.7%減)、中国(1.5%減)、四国(1.8%減)が前年比マイナスとなったが、その他6地域は前年を上回り、全体としては堅調な売上げとなった。中心地域で5.1%増と好調だった近畿は、昨年から食の強化を進めている大阪市内の駅ビルなどが売上げを押し上げた。

都市規模別・地域別では、総合で大都市は2.6%増、その他の都市も1.8%増で両者ともに前年を上回った。広島市(9.0%減)を除く13都市で前年比プラスとなり、全体としては堅調に推移したと言える。最も高い伸びだった川崎市(6.1%増)は、リニューアルや増床によって売上げを伸ばしたSCが牽引した。

業種ごとの販売動向を見ると、飲食の好調に加えて、月前半に暖かい日が続いたこともあって、婦人衣料が好調だったと回答したSCが多かった。

>SC販売統計調査報告 2019年3月

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