3月スーパーマーケット統計|既存店5カ月連続の減収/相場安の青果5.2%減

3月度スーパーマーケット販売統計が発表された。日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、全国スーパーマーケット協会(NSAJ)の会員企業全国270社の調査結果だ。

総売上高は8855億5531万円。既存店は0.5%減で11月から5カ月連続で前年を下回っている。

生鮮3部門は1.7%減。青果は葉物や土物類を中心に相場安が続いていることで5.2%減と苦戦した。水産は、近海魚の入荷が不安定で低迷した。一方でカツオが回復傾向にあり、またアジやブリ、サバなどが好調で前年並みを確保した。ひな祭り商戦は、週末と重なったことで手巻き寿司セットなどが好調だった。畜産は、牛、豚、鶏が好調で1.7%前年を上回った。ハムやソーセージなどの加工肉の需要も持ち直してきている。

惣菜は、日曜日が多い曜日まわりと、気温が高く天候に恵まれたことで行楽需要が伸び、弁当やおにぎりなどが好調だった。しかし、サラダ関連は、前年が青果相場高で好調だった反動で不振。人手不足もあって0.2%の減収だ。

日配は、昼夜の寒暖の差が大きかったことで売場づくりに苦心した企業が多かった。一般食品は0.9%増。サバ缶やえごま油、リンゴ酢、もち麦などマスコミ報道による特需が続いている。また、NHKの連続テレビ小説「まんぷく」効果で乾麺も好調だった。

非食品は花粉対策商品のマスクなどが売上げを伸ばした。電子タバコを中心にタバコ類も好調。しかしドラッグストアとの競合が厳しく前年を下回った。

食品合計     8019億6163万円(90.6%)▲0.5%
生鮮3部門計  3027億8447万円(34.2%)▲1.7%
・青果      1234億3264万円(13.9%)▲5.2%
・水産      779億2050万円( 8.8%) ±0.0%
・畜産    1014億3134万円(11.5%)+1.7%
惣菜         922億5442万円(10.4%)▲0.2%
日配       1707億7906万円(19.3%)▲0.2%
一般食品     2361億4367万円(26.7%)+0.9%
非食品        585億7355万円(  6.6%)▲0.6%
その他      250億2060万円(  2.8%)+0.7%
※売上高(構成比)は全店、前年比は既存店

>スーパーマーケット販売統計調査2019年3月

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