8月百貨店インバウンド動向|売上高0.7%減、 客数3カ月連続減少
日本百貨店協会のインバウンド推進委員会から8月の「外国人観光客の売上高・来店動向」が報告された。93店舗の調査結果だ。
免税総売上高は前年同月比0.7%減の256億6000万円、7カ月ぶりのマイナスだ。一般物品は139億1000万円で5.8%減、消耗品(化粧品・食料品等)は117億5000万円で6.1%増。
客数は38万1000人で前年同月比7.1%減。7月の44万人からさらに減り、3カ月連続で減少した。円高と韓国からの訪日客数の減少が主な要因と見られる。
免税手続きカウンターでの国別購買は、1位中国、2位香港、3位台湾、4位韓国、5位タイ、6位シンガポール、7位マレーシア。
1人当たりの購買単価は6万7000円で、前年に比べて6.9%アップした。売上げ上位商品は、1位は不動の化粧品。2位がハイエンドブランド、3位は婦人服飾雑貨、4位は食品、5位は美術・宝飾品。
百貨店各社は10月からの消費増税によって国内消費はブレーキがかかると見ている。客数減ではあるが、増税の影響を受けないインバウンド客に対する施策はさらに強化されるはずだ。