8月SC統計|既存SC2.4%増/休日増と猛暑で夏物商材・飲食が牽引

一般社団法人日本ショッピングセンター協会から、8月のショッピングセンター(SC)販売統計調査が発表された。

既存SC売上高は5376億3116万円。大型連休となったお盆休みもあって前年同月比2.4%増と好調だった。

8月は中旬に発生した台風10号の影響で、西日本では臨時休館や営業時間短縮を実施して売上減となったSCもあった。前年と比較して休日が2日多く、梅雨が長引き低気温が続いた7月から一転して気温が上昇したことで、夏物商材の売れ行きがよく、また飲食も好調だった。10月の消費増税を控え、家電など一部商品で駆け込み消費も一部見られたようだ。

「立地別・構成別」を見ると、テナントは全ての立地で前年を上回り順調であった。キーテナントは大都市は堅調であるものの、中心地域の中都市では5.7%減だった。

「立地別・地域別」では、総合が北海道を除く8地域で前年を上回った。東北の中心地域は4.9%増と、最もプラス幅が大きかった。春に実施したリニューアル効果が継続している駅ビルを中心に売上げを伸ばした。

「都市規模別・地域別」の総合は大都市が2.1%増、その他の地域も2.6%増と好調。大都市では札幌市の0.7%減と広島市の5.6%減を除く、13都市のうち11都市が前年プラスとなった。減収だった両地区では、一部のSCが秋のリニューアルに向けて店舗閉鎖を行った。これが響いた。

「キーテナント業態別」で見ると、GMS(総合スーパー)を核にしたSCが好調だったが、百貨店が核の商業施設は唯一マイナスだった。

SC販売統計調査報告 2019年8月

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