3月百貨店インバウンド動向|免税売上高86%減・客数95%減の3万人

日本百貨店協会のインバウンド推進委員会の「外国人観光客の売上高・来店動向」によれば、3月の免税総売上高は前年同月比85.7%減の47億5000万円。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が大きい。購買客数は約3万人(前年同月比6.6%)と、ともに2カ月連続で大きく減少した。

一般物品は18億9000万円で88.3%減、消耗品(化粧品・食料品等)も28億6000万円で83.2%減だった。

免税手続きカウンターの来店別国別順位を見ると、第1位は中国本土、第2位が香港、第3位韓国、第4位台湾、第5位シンガポール、第6位マレーシア、第7位タイ。

新型コロナウイルス感染防止のために、政府が3月5日、中国人と韓国人に発給したビザの効力を停止し、香港とマカオ、韓国に対するビザ免除措置を停止した。中国と韓国からの入国者に対して、指定施設で14日間待機し、日本国内では公共交通機関を利用しないなどの要請を出したため、訪日客が減少した。したがって首別来店者数は3月上旬の数値と見ていいだろう。

4月は緊急事態宣言も発出され、臨時休業する百貨店も増えている。4月はさらに落ち込むことが予想される。

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