6月商業動態統計|商業販売額12.7%減/卸売業17.3%減・小売業1.2%減
経済産業省が、6月度の商業動態統計速報を発表した。昭和28年(1953年)から始められた商業動態統計は、工業統計と並んで、国の基幹統計である。小売業・卸売業を営む企業と事業所・店舗の事業活動に関する動向の把握を目的とするもので、毎月、調査・発表される。
その6月の商業販売額は41兆3660億円で前年同月比12.7%の減少となった。商業販売額は小売業と卸売業のすべての販売額である。
卸売業の販売額は29兆710億円で17.3%減。そのなかで大規模卸売店の販売額は7兆8807億円で17.1%のマイナスだった。
小売業の販売額は12兆2950億円と1.2%のマイナスだ。
小売業のなかでは自動車小売業が前年同月比17.2%減、燃料小売業が14.6%減、各種商品小売業(百貨店など)が11.2%減、織物・衣服・身の回り品小売業が6.7%の減少となった。一方、機械器具小売業が15.9%の増加、無店舗小売業が8.1%の増加、その他小売業が4.9%の増加、医薬品・化粧品小売業が同3.3%の増加、飲食料品小売業が同3.0%の増加となった。
百貨店・スーパー販売額は1兆6776億円、前年同月比2.4%のマイナス。スーパーは1兆2516億円の4.7%増(既存店は3.2%増)だったが、百貨店は4260億円の18.4%減(既存店は17.3.%減)の減収となった。商品別では衣料品が14.1%減と減少したが、飲食料品は3.4%増加した。
コンビニエンスストアの売上高は9596億円で5.1%の減少だ。ファストフードと日配食品は6.3%減、加工食品4.2%減。一方、非食品は1.3%増加となった。
家電大型専門店販売額は4729億円で25.6%の増加。生活家電が37.1%増、AV家電が28.3%増、情報家電が24.1%増、その他が4.1%増となった。一方、カメラ類が31.7%減、通信家電が1.4%減少となった。
ドラッグストア販売額は6128億円で6.5%増だ。ヘルスケア用品(衛生用品)・介護・ベビーが32.4%増、その他が同15.7%増、家庭用品・日用消耗品・ペット用品が11.9%増、食品が11.3%増、調剤医薬品が7.0%増、トイレタリーが4.8%増、健康食品が1.0%増となった。一方、ビューティケア(化粧品・小物)が11.6%減、OTC医薬品が0.7%の減少となった。
ホームセンター販売額は3148億円で、17.3%の増収だ。電気が38.5%増、インテリアが32.0%加、園芸・エクステリアが20.3%増、DIY用具・素材が19.3%加、家庭用品・日用品が16.2%増、カー用品・アウトドアが13.2%増、ペット・ペット用品が8.4%増、その他が4.2%増、オフィス・カルチャーが0.5%増と、すべてのカテゴリーが前年を上回った。
小売業態別の販売額を伸び率順に並べると以下の通りになる。
家電大型専門店 + 25.6%(4729億円)
ホームセンター +17.3%(3148億円)
ドラッグストア +6.5%(6128億円)
スーパー +4.7%(1兆2516億円)
コンビニエンスストア ▲5.1%(9596億円)
百貨店 ▲18.4%(4260億円)