9月外食産業統計|売上高前年比86%/洋風ファストフード103.3%と好調
一般社団法人日本フードサービス協会が発表した9月の外食産業市場動向調査では、外食全体の売上高は前年比86.0%と前月より2ポイント増えた。コロナの新規感染が8月上旬をピークに減少傾向を見せはじめたことで、とくに月後半の「シルバーウイーク」4連休には一部で売上げが前年並みまで回復した。
しかし、企業の在宅勤務が続くなか、繁華街・ビジネス街、ディナー時間帯、飲酒業態の営業は苦戦している。また、前年より休日数が1日少なかったことや西日本が台風の影響を受けたことで回復が遅れている。
業態別では、FF(ファストフード)が4.5%減、ファミリーレストラン19.7%減、パブ居酒屋が48.9%減、ディナーレストランが28.7%減、喫茶が27.5%減。
ファストフードはテイクアウトとデリバリーの需要が好調な洋風が103.3%と牽引し、全体では95.5%まで回復している
低迷しているのはビアホール55.6%減、居酒屋47.2%減だ。夜の時間帯の客足の停滞、ほぼ皆無の法人の大規模宴会などから低迷が続き、回復への道のりは遠い。
9月の調査対象企業数は前月より6社減って219社、店舗数は563店増えて3万8669店舗。その中でファストフードは2万2093店舗と全体の57.1%を占めている。