10月家計調査統計|2人以上世帯の実収入2.5%増/消費支出1.9%増

総務省統計局発表の「家計調査報告」によれば、10月の2人以上の世帯の消費支出は28万3508円だった。これは物価変動の影響を取り除いた「実質」で前年同月比1.9%の増加であった。13カ月ぶりに増加に転じた。一方、2人以上の勤労者世帯の1世帯当たり実収入は、前年同月比2.5%増の54万6786円だった。こちらは10カ月連続の実質増加となった。

費目別消費支出(2人以上世帯)では「交通・通信」と「教養・娯楽」がともに3.9%減少、「その他の消費支出」が12.8%減少したが、そ例外の費目ではすべて増加している。とくに大きく支出が増加したのは41.0%増の「家具・家事用品」、15.3%増の「保険医療」、13.7%の「住居」だった。

新型コロナウイルス感染症拡大によって、消費行動に大きな影響が見られた主な品目は、「教養娯楽」の遊園地入場・乗物代46.1%減、映画・演劇等入場料30.3%減、文化・施設入場料28.9%減、パック旅行費27.0%減。また、「交通・通信」の航空運賃89.8%減、バス代45.5%減、鉄道運賃37.1%減、有料道路料36.3%減も外出自粛の影響が続いている。「食料」の飲酒代36.3%減は前月と比較してマイナス幅が改善した。一方で、GO TOキャンペーンが実施されたことで「教養娯楽」の宿泊料31.8%増、「食料」の食事代0.7%増は増加に転じた。

また、2019年10月の消費税率引上げ直前の駆け込みの反動が見られた主な品目で、大きな増加となったのは、「家具・家事用品」の電子レンジ404.3%増、電気冷蔵庫106.9%増、電気掃除機42.7%増だった。

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