9月スーパーマーケット統計|既存店1.2%増と8カ月ぶり前年クリア

スーパーマーケット3団体による9月の販売実績は、既存店が前年比101.2%と好調に推移した。コロナ以前の2019年比でも101.9%の増収だ。気温低下で残暑に動く夏物商材が低調であったものの、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令されていた地域では生鮮や惣菜、日常品の動向がよく、内食・中食需要の高止まりがみられた。そして野菜の相場高の影響もあり、売上高既存店は8カ月ぶりに前年を上回った。

9月は、月平均気温が北日本・東日本で平年並みだったが、西日本は高かった。野菜は天候の影響により、白菜やレタスなど葉物類を中心に全体的に高値推移で推移した。水産物の卸売価格は、前年並みだったが、畜産物では、牛肉が前年に比べて高値、豚肉は安値、鶏肉はモモ肉が安値、ムネ肉が高値で推移した。

スーパーマーケット3団体は一般社団法人日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、一般社団法人全国スーパーマーケット協会(NSAJ)であり、この3団体会員企業のうちの270社8301店舗の集計になる。

270社8301店舗の総売上高は9735億5222万円、前年比102.3%。1店舗平均月商は1億1728万円。

その内訳は食品合計が8930億3182万円の対前年比102.8%(2019年比では104.5%、以下同)、非食品が611億6435万円の94.8%(85.5%)、その他が193億5654万円の96.1%(87.5%)。非食品は、衛生用品に前年の反動減があり二桁マイナスで推移した。

食品の内訳では、生鮮3部門合計が3401億2052万円の102.2%(109.8)。青果が1444億7354万円の102.3%(110.9% )、水産が819億0060万円の101.2%(108.7%)、畜産が 1137億4638万円の102.7%(109.9%)と、いずれも前年を大きくクリアした。

また惣菜 は1019億6889万円の106.8%(108.2%)と大きく改善している。そして日配が 1979億0232万円の102.6%(106.6%)、一般食品が2530億4009万円の102.2%(101.8%)だった。

 

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