4月スーパーマーケット統計|既存店1.3%減/総売上高9493億円0.1%増
一般社団法人日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、一般社団法人全国スーパーマーケット協会(NSAJ)のスーパーマーケット3団体が4月の販売実績速報値を発表した。3団体の会員企業270社、8324店舗の集計になる。
総売上高は9493億2560万円で前年同月比100.1%。ただし既存店は1.3%減だった。
食品合計は8666億7975万円で100.2%。
そのうち生鮮3部門合計は3248億2615万円で99.7%。
青果が1340億6918万円で102.0%。土物類と葉物の単価が大幅に上昇した。高い気温により、サラダ関連野菜が好調に推移した。国産果物では柑橘類が高値で伸び悩んだほか、輸入果物が引き続き不振となった。
水産が807億5592万円で97.9%。
漁船の燃料費高騰、不安定な生魚の入荷、輸入品の高騰など、全般的に相場高となった。内食需要の減少が大きかった地域では、刺身類や冷凍魚介類で落ち込みが大きくなった。
畜産が1100億0105万円で98.3%。
内食需要の落ち着きで、全般的に買上点数が低迷した。輸入肉の価格に上昇傾向が続いている。比較的価格が安定している国産豚肉や、相場が落ち着きだした鶏肉は、比較的好調に推移した。
惣菜は1026億8782万円の104.5%と好調だった。
花見需要は回復傾向がみられたが、少人数用が中心となっている。家庭内の昼食需要を背景とした米飯類、また家飲み需要の増加で、つまみ類の動きも引き続き好調だった。調理油類の値上げの影響で、唐揚げやコロッケなどの揚げ物類も好調に推移した。一方で、食品原料や資材の仕入原価高騰による収益減の懸念が強まっている。
日配は1904億4828万円で100.3%。
内食需要の落ち着きで、全般的に買上点数が低迷した。利便性が定着した冷凍食品は好調が続いている。前年より気温が高く推移した地域を中心に、アイスや飲料、デザート類の動きが良かった。
一般食品は2487億1750万円で99.1%。
これまで好調だった保存性の高い食品は、前年からの反動減が大きかった。米類は相場安でも点数が伸び悩み、不振が続いている。
非食品は628億5374万円で98.4%。
引き続き感染防止意識の高い傾向が続き、マスクやハンドソープ、除菌関連などの衛生用品の販売は堅調だった。一方で、紙コップや割り箸など行楽用品に回復傾向がみられた。
その他が197億9254万円で92.7%。
1店舗平均月商は1億1405万円、売場1㎡当たり売上高は6.9万円。
地域別では関東地方、近畿地方が前年同月を下回った。また店舗規模別では25店舗以下の企業が前年同月を下回り、苦戦している。