4月家計調査|2人以上世帯消費支出は30.4万円1.7%減/実収入3.5%減

総務省統計局発表の4月の「家計調査報告」によれば、2人以上の世帯の消費支出は30万4510円で、前年同月比は物価変動の影響を除いた「実質」では1.7%の減少、名目1.2%の増加となった。前月比(季節調整値) は実質1.0%の増加。

費目別消費支出(2人以上世帯・実質)で、昨年同月より増加したのは「被服及び履物」8.7%増、「教育」が6.3%増、「教養娯楽」5.4%増、「光熱・水道」が2.5%増、「保健医療」0.6%増。減少したのは「住居」10.6%減、「交通・通信」8.1%減、「家具・家事用品」2.2%減、「食料」が2.1%減。消費金額の高い「食料」は3カ月連続の実質減少だった。

また、勤労者世帯の実収入(二人以上の世帯)は53万9738円と、前年同月比で実質3.5%の減少、名目で0.6%の減少だった。

家計調査は家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査し、景気動向の把握、生活保護基準の検討、消費者物価指数の品目選定とウエイト作成などの基礎資料として利用されている。ただし全国約9000世帯を対象としているサンプル調査であることは、念頭においておきたい。

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