5月百貨店統計|売上高4357億円7.0%減/免税売上げの反動減

(一社)日本百貨店協会(東京都中央区、好本達也会長)が2025年5月の「全国百貨店売上高概況」を発表した。調査対象は、70社178店。

5月の売上高は4356億7716万円で前年同月比7.0%減。4カ月連続のマイナスとなった。前年単月の過去最高を記録した免税売上げの反動に加え、継続する円高傾向による免税売上高の減少が影響した。

入店客数は0.4%減とわずかに前年に届かなかったが、物産展等の食品催事や外商顧客向け催事は好調に推移した。

地区別では、主要10都市が8.4%減で、4カ月連続のマイナス。仙台を除く9地区でマイナス。前年免税売上増の京都、福岡、大阪は二桁減となった。免税不調で身のまわり品は二桁減。地方との伸長率の差は先月より3.8ポイント拡大した。また10都市以外の地区は1.6%減。東北、近畿を除く5地区でマイナス。雑貨、食料品はプラスだった。

商品別では主要5品目のうち、食料品のみが前年超えだった。衣料品は夏物衣料が稼働せず苦戦した。ラグジュアリーブランドのバッグ、靴、時計、宝飾品などの高額商材も不調だった。先月に続きアクセサリーはブライダルニーズもあって好調に推移した。化粧品(0.7%増)は、国内外ともに好調で、一部価格改定前の駆込み需要も見られた。

食料品は価格高騰の影響を受けて、生鮮食品はマイナスが続くが、手土産、行楽、母の日需要などを背景に、菓子は2カ月連続で増加した。惣菜は11カ月ぶりにプラス転換し、食料品全体でも2カ月連続でプラスとなった。

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