5月SC統計|既存SC売上高3.7%増/雑貨や飲食などGW売上げが好調

(一社)日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)が2025年5月の「SC販売統計調査」を発表した。調査対象は529ショッピングセンター(SC)。

5月度の既存SC売上高は、前年同月比3.7%増。ゴールデンウィークや母の日などの季節イベントに合わせた館の販促施策を実施したこと、前年同月に比べて休日日数が1日多かったことで前年を上回った。39カ月連続で昨対プラス。

立地別に見ると、中心地域は総合で3.1%増、周辺地域は4.0%増となった。中心地域のキーテナントはインバウンド客などの来館により好調だった前年の反動で大幅減となった(8.5%減)。周辺地域は館の集客イベントやテナント入れ替えの効果があったSCが好調だった。

地域別では、九州・沖縄7.6%増、四国5.8%増、中部4.3%増、東北4.0%増、北海道4.0%増、北陸3.5%増、関東3.4%増、中国3.1%増、近畿2.7%増だった。

業種別では、「ファッション」は、日ごとの寒暖差が大きかったため、月前半は温度調節ができる羽織り物などが稼働した。月後半から気温が上がった地域では夏物商材も動き始めたが、天候が安定しなかったことにより商品展開が難しかったとの声が聞かれた。

「雑貨、その他物販」は、キャラクター雑貨や化粧品が好調だった。季節商材として紫外線対策アイテムや冷感アイテム、レイングッズも稼働したほか、母の日ギフト向け商材も好調だった。

「飲食」は、ゴールデンウィークや週末の外出需要により旅行客や帰省客、家族連れなどの利用が多かった。また、館周辺でのイベント参加客やインバウンド客の利用が売上げを後押しした。

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