9月百貨店統計|売上高4288億円1.4%増/2カ月連続でプラス
一般社団法人日本百貨店協会(東京都中央区、好本達也会長)が2025年9月の「全国百貨店売上高概況」を発表した。調査対象は70社176店舗。
9月の売上高は4288億0368万円で前年同月比1.4%増加した。2カ月連続で前年実績を上回った。休日1日減のマイナス影響があったものの、国内売上げが好調に推移し、インバウンド売上げも前年並みの水準まで回復した。各社企画の物産展などの食品催事や外国展、外商顧客向けイベントも奏功し、売上げと集客に寄与した。
地区別では売上げの79.4%を占める主要10都市で、3.2%増だった。東京、横浜、名古屋、大阪、神戸の5地区でプラス。また地方(10都市以外の7地区)では、5.2%減。全地区でマイナスとなった。

商品別売上高は主要5品目のうち、「雑貨」と「食料品」の2品目がプラスとなった。主力の「衣料品」は長引く残暑の影響で秋物季節商材の動きは鈍かったものの、中旬以降は気温低下により羽織物なども稼働した。「身のまわり品」は外商顧客向け施策やインバウンドが回復傾向の店舗もあり堅調に推移した。「雑貨」は、化粧品が国内外ともに好調だったことに加え、美術・宝飾・貴金属が10都市で売上げを牽引し二桁増と好調だった。
また「食料品」は0.8%増。生鮮食品は価格高騰影響から依然低調だった。菓子は大阪が二桁増(23.9%増)と全体を押上げ2カ月連続プラスとなった。

