【10月コンビニ】売上高既存店0.2%増!セブン・ローソンは1.7%増、ファミマ・サンクス苦戦

コンビニエンスストアの10月「統計調査月報」が、日本フランチャイズチェーン協会から発表された。

10月の調査対象企業は、(株)スリーエフ、(株)セコマ、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソンの8社である。

9月1日にファミリーマートとユニーグループ・ホールディングスが経営統合したことによりサークルKサンクスの名が消え、現在調査対象は8社となっている。

10月は、北日本以外は平均気温が高めに推移した。通常、気温が高いと客足が増える傾向だが、数日の周期で変化した天候に悩まされ、既存店の来店客数は▲1.3%となった。

しかし、相変わらず淹れたてコーヒーを含むカウンター商材や調理麺等が好調に推移。また、カット野菜、サラダの販売強化が功を奏し、売上高は既存店、全店ともに前年同月比でプラスとなった。

10月の実績結果は以下のとおり。

店舗売上高は、既存店ベースで8258億1800万円。2カ月ぶりに前年同期比0.2%のプラスとなった。全店ベースでは、9102億8900万円でプラス3.6%となり、こちらは44カ月連続で増加となった。

店舗数は全店ベースで5万4510店(プラス2.5%)。前年10月の店舗数は5万3182店だから、1年で1328店舗の増加となる。単純計算では1店当たりの月商は約1670万円、日販は約54万円。

来店客数は、既存店が13億8101万人(▲1.3%)で、8カ月連続のマイナス。全店では、15億0232万人(プラス2.0%)と、67カ月連続で増加となった。1店当たりの月間来店客数はおよそ2万7560人。1日では約889人となる。

平均客単価は、既存店598.0円(プラス1.6%)。全店では、605.9円(プラス1.6%)となり、ともに19カ月連続でプラスとなった。

既存店ベースの商品分野別構成比と売上高前年同月比は、次のとおり。
日配食品36.3%(マイナス0.5%)
加工食品27.3(マイナス0.2%)
非食品30.8%(プラス0.2%)
サービス5.6%(プラス7.6%)
サービスが売上高前年同月比プラス7.6%となり好調だった。

つまり客数減を客単価がカバーし、既存店売上高はプラスに着地した。

大手コンビニ3社の10月の概況は以下のとおり(%は前年同月比)。

セブン‐イレブン・ジャパン  
総店舗数1万9076店
既存店売上高、プラス1.7%
全店売上高、プラス5.9%

ローソン
総店舗数1万2721店
既存店売上高、プラス1.7%
全店売上高、プラス6.5%     
既存店客数(1日866人) ▲2.0%
既存店客単価(601円) プラス3.7%

ファミリーマート
総店舗数1万8211店(ファミマ1万1130店、サークスKサンクス5943店)
[ファミマ]
既存店日販売上高 ▲0.5%
全店売上高 プラス3.5%
既存店客数 ▲1.6%
既存店客単価 プラス1.1%
[サークスKサンクス]
既存店日販売上高 ▲3.3%
全店売上高 ▲4.1%
既存店客数 ▲3.6%
既存店客単価 プラス0.3%

10月の既存店売上高は昨対で、セブン‐イレブン1.7%、ローソン1.7%と好調。しかしファミリーマートは▲0.5%、サークルKサンクス▲3.3%となり、統合により店舗数は大幅に増えたものの、業績は今一つ。

またファミリーマートは10月末で、全国のココストア及びエブリワンのブランドによる営業を終了したと発表した。ココストアの営業を終えた最後の店舗は沖縄県宮古島市の宮古砂山店と宮古松原南店の2店。今後はファミリーマートとして営業を再開する。これにより沖縄ファミリーマートは、ココストアからのブランド転換などにより10月末時点で306店舗を有し、来年2月までには320店舗となる予定だ。

一方、ローソン沖縄は現在191店で、200店舗台が目前。

しかし、セブン-イレブンが2018年、ついに沖縄進出を表明した。県内全域で300店規模の店舗体制を目指す。

沖縄のコンビニといえば店舗数においてファミリーマートが断トツだったが、セブン-イレブンの進出によって、いよいよビッグ3の本格的な競争段階に入る。日本コンビニ最後の決戦は2018年である。

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