3月主要4小売業態統計まとめ|コンビニ以外は気温低下で伸び悩み

3月度の主要小売業態別の売上高が出揃った。あらためて既存店の業績をまとめておこう。3月はコンビニだけが対前年同月比ほぼ横ばいで決着。ほかの業態はすべてマイナス。

コンビニエンスストア +0.01%
スーパーマーケット ▲0.7%
百貨店 ▲0.9%
総合スーパー ▲1.8%

コンビニエンスストは、唯一プラス。寒暖の差が大きく、とくに下旬に気温が低下したことで、ホット商品が売上げを伸ばした。カウンター商材や調理パン、サラダ、惣菜などの中食は相変わらず好調に推移した。2月は5カ月ぶりに既存店売上げがマイナスだったが、3月はプラスに転じた。

スーパーマーケットは、青果は相場がやや安定したことで0.3%の伸び。惣菜は、ひな祭り商戦が好調で0.6%のプラスとなった。しかし、水産、畜産、日配、一般食品、非食品は不振。また気温低下で花見時期がズレたことが影響し、飲料が伸び悩んだ。

百貨店は、逆に花見目的の訪日ツアー客の増加により、インバウンド売上げは24.6%と絶好調だった。しかし、国内市場は衣料の不振から▲1.6%と、8カ月連続でマイナス。都市部は好調だったものの、地方店舗が苦戦したこともあり13カ月連続でマイナスと、負のトレンドから脱し切れていない。

総合スーパーは、食料品が農産、畜産、水産が前年に届かず、唯一惣菜だけがプラスとなった。気温低下で百貨店同様、衣料品が伸びず。住関連もマイナス。

 

春休み需要、新生活需要、春物需要があったにもかかわらず、コンビニ以外は振るわない結果となった。さらに、気温の低下にマーチャンダイジングや企画が対応できなかった。ウェザーマーチャンダイジング対応力のあるコンビニだけが昨対100%を確保した。

ただし、2月は、コンビニ(▲1.7%)、スーパー(▲2.5%)、百貨店(▲1.7%)、総合スーパー(▲3.3%)だったから、少しは改善したともいえる。

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