ローソンの新フォーマット「ローソンマート」が20日横浜にオープン
ローソンは、売場面積が60~70坪の都市型小型スーパーマーケット「ローソンマート」の展開を開始する。第1号店を神奈川県横浜市西区に20日オープンする。取扱品目数は5000~6000で、生鮮品は250品目を品ぞろえして従来のコンビニエンスストアより強化する。今後3年間で、首都圏と中京圏、京阪神圏に500店舗展開する計画だ。
ローソンマートは都市部の中でも周辺に日常の食生活を満たすためのスーパーマーケットが少ない地域に出店し、女性や高齢者をターゲットにする。ローソンは生鮮コンビニという位置づけの「ローソンストア100」を大都市圏の住宅地や駅前立地を中心に1212店舗(2013年11月末)展開しており、このうちの200~300店舗をローソンマートに業態転換する。横浜市西区の第1号店もローソンストア100から転換してオープンする店舗だ。
コンビニ市場が飽和を迎える中で、ローソンはコンビニ業態が細分化されることを明確に意識し、2000年頃からマルチフォーマット戦略を実行してきた。その成果はナチュラルローソンやローソンストア100として結実した。
そして現在、小商圏型製造小売業を目指してフォーマット開発を進めるローソンは農業生産法人ローソンファームを手掛けるほか、大地を守る会やらでぃっしゅぼーやとの提携により農産物への取り組みを強化している。また、調剤薬局併設型店舗の開発や定期宅配の「スマートキッチン」事業もスタートさせて、コンビニ業態のさらなる細分化を進めており、こうした複数のフォーマットのノウハウを従来型ローソンに採り入れることで「ハイブリッド化」も行っている。
さて、今回の都市型小型スーパーマーケットのローソンマート。イオンの「まいばすけっと」やユニーグループの「ミニピアゴ」と正面からぶつかることになるが、業態を越えたフォーマット競争という意味ではあらゆる業態が関係することになる。
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