セブン&アイnews|新コンセプト店舗「SIPストア」2/29オープン
(株)セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区、井阪隆一社長)は2月29日(木)、千葉県松戸市に新コンセプト店舗「SIPストア」として「セブン‐イレブン松戸常盤平駅前店」をリニューアルオープンする。
「SIP」とは2022年8月、セブン-イレブン・ジャパンとイトーヨーカ堂がシナジー効果を創出するために、「SEJ・IY・パートナーシップ(SIP)」を立ち上げたことに由来する。商品やサービスにおける相互供給、アプリを通じた相互送客などの販売促進、自治体との連携および店舗オペレーション、データ共有といったテーマを設定してシナジーの最大化を進めてきた。
その柱の一つとして「SIPストア」の構想が挙がってきた。大きく変化する顧客の消費行動や生活に対する価値観、また、幅広いニーズに対応するために、特に商品などにグループの知見を活かしたテスト店舗として位置付けている。今後、検証を進めていくとともに、異なる商圏特徴でのテスト店舗展開も検討する。
セブン-イレブン・ジャパンの永松文彦社長は、「SIPストアは、グループのシナジーを表現した店舗になる。セブン-イレブンが50年間培ってきたコンビニエンスストアのノウハウに加えて、イトーヨーカ堂をはじめとしたグループ各社の良さを持ち寄ってシナジーを発揮する店舗」と説明した。続けて「コロナ禍があり、働き方改革があり、そして、直近ではインフレがあって、時代の在り方が大きく変わってきた。その時代のあり方に対して、次世代に向けた店舗の在り方を表現した店舗として、ここでのノウハウを拡大したい」。
イトーヨーカドー執行役員の加藤聖子食品事業部長は、「SIPストアに関しては、イトーヨーカ堂の中でも推進チームを立ち上げて、セブン-イレブンとともに店づくりに貢献してきた。スーパーストア事業が得意とする、生鮮食品の品揃え、売り方、商品管理についてのノウハウと知見をSIPストアに取り入れることができた。一方で、SIPストアの商品構成、品揃えをイトーヨーカ堂の小型店に持ち帰って、さらなる進化をしていきたい」と語った。
店舗はトレーニングストアを改装した。売場面積は約88坪と通常店舗よりも2倍以上に拡大した。売場はフレッシュフード、飲料、スイーツ、グロサリーなどのコンビニエンスゾーン、セブンプレミアムの惣菜、生鮮食品、日配品、調味料、冷凍食品などの内食対応のゾーンに分けられている。取り扱いアイテム数は約5300。通常のコンビニ店舗より2000アイテム増やした。
イトーヨーカ堂で扱う生鮮食品や日配品に加え、グループ企業のロフト、赤ちゃん本舗の売れ筋から食卓登場頻度の高いアイテムを選んで品揃えした。
特に生鮮食品では「Peace Deli」で製造された鮮魚や精肉を取り扱うなど、イトーヨーカ堂が持つ生鮮食品の品揃え、売り方、商品管理のノウハウを取り入れている。
■セブン‐イレブン松戸常盤平駅前店
所在地/千葉県松戸市常盤平1-20-1
開店日/2024年2月29日(木)
売場面積/約88坪(約290㎡)
取り扱いアイテム数/約5300アイテム