イオンnews|イオンとイオンモール、2020年度「なでしこ銘柄」に選定
イオン(株)(千葉県千葉市、吉田昭夫社長)とイオンモール(株)(千葉県千葉市、岩村康次社長)は3月3日、2020年度の「なでしこ銘柄」に選定された。なでしこ銘柄とは、2012年度より経済産業省と東京証券取引所が共同で女性活躍推進に優れた上場企業を「なでしこ銘柄」として選定し、発表している。「中長期の企業価値向上」を重視する投資家に魅力ある銘柄として「なでしこ銘柄」を紹介することで、企業への投資を促進し、各社の取り組みを加速化させることを狙いとしている。
イオンは、グループ主要企業約70社でダイバーシティ推進体制を整え、グループ各社の課題に対応した取り組みを進めている。また「“ダイ満足”アワード」を毎年実施し、グループ会社の好事例を共有し、表彰している。また企業主導型保育施設などのインフラ整備や階層ごとのセミナーを実施している。
イオンは上記取り組みに加えて、「イクボスの育成」と「“ダイ満足”アセスメント」が評価された。イオングループでは、部下やスタッフのワークバランスやキャリアを考えつつ、組織の業績で結果を出し、さらに自らの仕事も楽しむ上司のことを「イクボス」と呼ぶ。イクボス育成においては、毎月19日を「イクボス」の日とし、管理職を対象に 「イオンのイクボス検定」を初級・中級に分けて実施している。また年に1度、社員に推薦された特に秀でたイクボスを「イクボス個人賞」に選定し、表彰することで浸透をはかっている。「“ダイ満足”アセスメント」は、グループ各社の女性管理職比率など、定量情報と定性情報をもとにダイバーシティの取り組み状況を表したもので、女性活躍の進捗管理に活かしている。
イオンモールは、独自の育児休業扶助金制度を導入し、育児に参画しやすい環境を整備することで、男性の育児休職取得者が昨年より10名増加し、計13名となった。また、子育て支援の取り組みとして、モールに勤務する専門店各社の従業員や地域の人々が利用できる事業所内保育施設「イオンゆめみらい保育園」を設置している。2014年にイオンモール幕張新都心で開園以降、現在までに22園を開設した。その定員数は合計約600名となり、同社のパートナー企業を含めた多くの人々の仕事と育児の両立支援を行っている。