セブン-イレブンnews｜NECが麹町駅前店で顔認証決済の実証実験3/16開始

(株)セブン‐イレブン・ジャパン（東京都千代田区、永松文彦社長）が2019年12月にリニューアルオープンした実験店舗「セブン-イレブン麹町駅前店」(東京都千代田区)において、日本電気(株)(東京都港区、新野隆社長：以下NEC)が顔認証決済や商品案内用サイネージの視聴時間測定の実証実験を開始する。

顔認証決済は、3月16日(月)からセブン-イレブンの社員を対象に行う。顔認証決済を利用するには、事前に専用端末を用いて顔画像やクレジットカード情報、確認用コードを登録しておく。セルフレジ支払い時には、顔と確認用コードの2要素認証によって、簡単かつ安全に決済することができる。

NECは、2018年12月からすでに「セブン-イレブン三田国際ビル20F店」(東京都港区)においてNECグループ社員向けに顔認証決済の実証実験を行っている。今後は、一般のお客への展開や、さらなる利便性とセキュリティの向上に向けて、顔と虹彩を組み合わせた認証の活用も検討していく。顔認証技術はNECの生体認証「Bio-IDiom(バイオイディオム)」の中核技術であり、世界No.1の認証精度を有する顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用している。

「Bio-IDiom」は、顔、虹彩、指紋・掌紋、指静脈、声、耳音響など、NECの生体認証の総称である。

〈顔認証決済の様子〉

商品案内用サイネージの視聴時間測定は、5月中旬から店舗内にある商品案内用サイネージで実証実験が行われる。

NECのAI技術群「NEC the WISE(エヌイーシー ザ ワイズ)」の1つで、離れた場所から人の視線の向きを高精度に検知できる「遠隔視線推定技術」を活用する。商品案内用サイネージに設置したカメラ映像から人の視線を検知し、映像から推定した年齢・性別ごとにサイネージの視聴時間を可視化する。これにより、商品案内の注目度などの効果測定が可能になる。なお、カメラ映像データはすぐに破棄されるため、個人を特定する情報は保存されない。