デリシアnews｜食品ロス削減システムで成果/惣菜部門で3割減の効果

(株)デリシア（長野県松本市、萩原清社長）は惣菜部門の食品ロス削減を効率的に進める仕組みを導入した。一部店舗では導入1～2カ月で約３割(導入前比)の食品ロス削減の成果を出した。一部大型店では月間100万円超の削減事例も出ている。小売企業の食品ロス削減を支援するソリューションを活用したもので、ハルモニア(株)が開発した「Harmoniaロスフリー」を導入した。

デリシアとハルモニアは以前より店舗での実証実験や試験運用を行い、機能改善を重ねてきた。今年に入って活用店舗を拡大して、成果につなげた。

デリシアは、長野県と「エシカル消費」を推進するための連携協定を締結するなど、環境や持続可能性に関する取り組みを行っている。両社は現在までの成功要因は、値引き施策の改善だけではなく、製造数量の適正化、商品企画へのフィードバック、現場スタッフの意識変化など、包括的な取り組みを実施した点を挙げている。

デリシアとハルモニアは定期的なミーティングを行い、商品の作りすぎによる食品ロスや、作らなすぎによるチャンスロスの発生状況を確認。店舗レベルでの改善や、本部・商品企画レベルでの見直しを繰り返している。