TJXnews|第2Qは12%増収・34%増益/既存店売上高6%増は4年連続
米国オフプライスストア首位のTJXCompaniesが、8月4日で終わった第2四半期の決算を発表した。
売上高は、93億ドル(1ドル100円換算で9300億円)で、前年度比12.0%の増加だった。既存店売上高は前年度比6.0%の増加。純利益は33.8%増加して7億3963万ドル(740億円)だった。
同社は、アパレル、ホームファッションを中心としたオフプライス店舗を7つのバナーで展開しており、デパートや専門店に対して20~60%安い価格で提供している。
8月4日時点で同社は、アパレルとホームファッションを扱う「TJマックス(T.J.Maxx)」を1231店、「マーシャルズ(Marshalls)」を1073店、ホームグッズを扱う「ホームグッズ(Homegoods)」を690店、「ホームセンス(Homesense)」を米国内で4店、カナダで466店、ヨーロッパで604店、オーストラリアで41店、アウトドア用品を扱う「シエラ・トレーディング・ポスト(Sierra Trading Post)」を32店、総数4141店舗を展開している。
このうち、「TJマックス」と「マーシャルズ」、「ホームグッズ」と「ホームセンス」はオフプライスストア業態だ。同じ業態で複数のバナーを展開するのが「マルチ・バナー戦略」、同じ業態で複数のフォーマットを展開するのが「マルチ・フォーマット戦略」と呼ばれる。TJXは同業態でありながら、若干ターゲット層の異なるフォーマットと、それに見合ったバナーを展開して、シナジー効果をつくっている。
TJXの既存店売上高の増加は4年間続いており、好景気下で成長している。
これに対して、ノーマル百貨店はどの企業もそれほど成長しておらず、ノードストローム百貨店でも、傘下のノードストロームラックの成長が全体の業績伸長に貢献している。アパレル顧客の中心であるミレニアル世代にも、オフプライスストア・チェーンの人気は高い。