ウォルマートnews|マーケットプレース2つの改善/2日間配送・返品簡素化
ウォルマートは、ホリデー商戦に向けて11月から、ウォルマート・コムで展開しているマーケットプレースの商品扱いを改善する。
改善の一つは無料の2日間配達の拡大である。2年前から始められた2日間の無料配達(35ドル以上の購入に限定)は、年会費も必要なく顧客に好評だが、これをウォルマート・コムのマーケットプレースに出店しているセラーの商品にも適用する。これによって、数百万の商品が2日間配送の仕組みに乗ることになる。
もう一つは商品返品の簡素化だ。ウォルマートの全米4700以上の店舗で返品を受け取れるようにする。マーケットプレース商品の返品処理は、これまで出品者(セラー)によって異なっていたが、今後はウォルマートのアプリサイトにログインして、返品ラベルをプリントし、セラーに返送する、あるいは店頭に持ち込んで返品するという簡単な手続きに変更される。店頭返品の場合は、ウォルマートがセラーに商品を送り返し、お客にはセラーから直接返金される。
返品の利便性を高めることは、顧客満足度を高め、リピート購入に寄与する。アメリカ人の90%は、ウォルマートの店舗から10マイル(16キロ)以内に住んでいるとされ、店舗を活用した返品の仕組みは、アマゾンにはできないウォルマートの強みだ。
一方、ウォルマートに次ぐディスカウントストアのターゲットも指をくわえてみているわけではない。ホリデー商戦に向けて、11月1日から12月22日までの期間限定ながら、オンライン販売商品を2日間で無料配送すると発表した。こちらはウォルマートのような最低購入額の基準はなく、数十万アイテムの商品が該当する。ターゲットも負けてはいない。