クローガーnews|アリババ・Ocado・Nuroと提携しオンライン販売強化

米国スーパーマーケットの最大手のクローガーは、ウォルマートと競うようにオンライン販売を強化している。

5月に英国のオンライン食品配送会社の「Ocado」社と提携し、全米で20の倉庫とディストリビューションセンターを建設した。

また中国のオンライン小売最大手のアリババと提携し、中国市場でナチュラル&オーガニックブランド「Simple Truth」商品を販売し始めた。ウォルマート中国は、アリババのライバルのテンセント&ジンドンと資本提携している。

さらに世界で初めてドライバーレスの配送車両を開発したシリコンバレーに拠点を置く「Nuro」社と協力して、ネット注文の商品を無人車両を使って宅配サービスする実験を開始している。

しかし、意外な調査がある。消費者製品リサーチ会社「TABS Analytics」社が実施した第6回食料・飲料消耗品調査によると、ネットで食品を定期的に購入している消費者はわずか17%にすぎない。1年前の13%からは増加したが、まだまだ少ない。また調査によると、オンラインで食品を買ったことがない人は全体の62%にも上っている。

さらにTABS社の調査によれば、食品購入の95%はリアル店舗で行われ、成人の99%は店舗で定期的に食品や飲料を購入している。そしてアルディやドラッグストアチェーン、ダラーストアなどの小型店での購入が増えている。

クローガーをはじめ大手スーパーマーケットチェーンは、オンライン販売の強化を進めるが、TABS社の現時点の調査結果とはギャップがある。しかしクローガーやウォルマートがアマゾンやアリババの快進撃を横目で伺いつつ、将来を見据えているととらえるのが妥当だろう。

<シンシナティ・ビジネス・クーリエより>

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