ベストバイnews|ジョリーCEOが退任/バリーCFOが新CEOに就任
米国家電チェーン最大のベストバイ(ミネソタ州ミネアポリス、ヒューバート・ジョリーCEO)は、4月15日、ヒューバート・ジョリー現CEOが6月の株主総会で引退し、後任にはコリー・バリー現CFOが選ばれたと発表した。
ジョリーはCEO退任後、役員会のエグゼクティブ・チェアマンに就任する予定だ。
「ショールーミング」(小売店で商品を見て、ネット通販で店頭より安い価格で購入すること)の代名詞のように言われていたベストバイだったが、2012年にCEOに就任したヒューバート・ジョリーによって再建が進められ、業績を回復した。つい最近も増収増益の2018年度決算を発表したばかりだった。
ジョリーのCEO就任後、ベストバイは14億ドルの経費節減、ニュー・ブルー、ベストバイ2020などの成長戦略を遂行し、オンライン販売を全体の22%まで成長させた。
また、技術サービスの提供も拡大させた。年間199.99ドルの「ギーク・スクワッド」による無制限サービスを導入しており、既に100万人の顧客を集めている。
さらに、オンライン販売の即日配達サービスは、数千のアイテムをメトロポリタン地区の40店舗で、翌日配達は同地区の60店舗で提供している。
新CEOとなるコリー・バリーは、CFOであると同時に戦略変革責任者でもあり、ベストバイのさらなる変革を目指す。彼女もジョリーと同様、世界最大の会計事務所デロイト&トゥーシュで働いた経験をもつ。同社初の女性CEOとして期待されている。