アマゾンnews|従業員のスキルアップに7億ドル投資、テクニカル分野強化

アマゾン・コム(ワシントン州シアトル市、ジェフ・ベゾスCEO)は、7月11日、従業員にスキルアッププログラムを提供するために、7億ドル(1ドル100円換算で700億円)を投資すると発表した。

アマゾンは、昨年末に社員の最低時給を15ドルに引き上げ、「キャリアチョイス(Career Choice)プログラム」では学費の95%まで補助している。

今回のプログラムはこの流れを汲むもので、「アップスキリング(Upskilling)2025」と呼ばれる。「アップスキリング2025」は、2025年までに、米国の10万人の従業員をスキルアップさせるというもの。

「アップスキリング2025」は次の6つのプログラムから成る。

①「アマゾン テクニカル アカデミー(Amazon Technical Academy)」
一般職の従業員に対して、ソフトウェア エンジニアになるために必要な基礎知識を教える。

②「アソシエート2テク(Associate 2 Tech)」
フルフィルメントセンターの従業員を、IT経験の有無にかかわらず技術職に就けるように教育する。

③「マシンラーニング ユニバーシティ(MLU)」
技術職の従業員に対して、マシンラーニングを訓練する。

④「キャリア チョイス」
2012年からフルフィルメントセンターの従業員のために実施されている。航空機整備、コンピュータ支援設計、工作機械技術、医療実験技術などの需要の高い職種に対するトレーニングプログラム。

⑤「アマゾン アプレンティスシップ(Apprenticeship)」
学生などに提供される有給の見習い。

⑥「AWSトレーニング アンド サーティフィケーション(AWS Training and Certification)」
アマゾンのクラウド知識を教える。

アマゾンの人事担当上級副社長であるべス・ギャレッティ(Beth Galetti)氏は、次のように述べている。「私たちは従業員に投資し、彼らが新しいスキルを身に付け、より専門的な選択肢を自分で創出するのを支援することが重要であると考えています」。

■べス・ギャレッティ人事担当上級副社長

アマゾンでは現在テクニカル分野での人材ニーズが急増しているため、同社が抱える約30万人の従業員をスキルアップさせて、社内のニーズに応えようという計画である。

ウォルマートでも同様のキャリアアップのプログラムを取り入れていて、かなりの効果を上げている。小売業界でも人材開発が企業の成長に重要な要素であることが認識されつつある。

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