Amazon news|第2Q売上高20%増・634億ドル/四半期純利益最高更新ならず
アマゾン・コム(ワシントン州シアトル市、ジェフ・ベゾスCEO)が6月30日で終了した2019年12月期の第2四半期決算を発表した。
売上高は、前年同期比20.0%増の634億0400万ドル(1ドル100円換算で6兆3400億円)、営業利益は3.4%増の30億8400万ドル(3084億円)、純利益は3.6%増の26億2500万ドル(2625億円)。
純利益は4四半期連続で最高益を更新してきたが、今期は第1四半期の35億6100万ドルに及ばなかった。
部門別に見ていこう。
北米部門の売上高は20.2%増の386億5300万ドル、営業利益は14.8%減の15億6400万ドル。国際部門の売上高は12.0%増の163億7000万ドルだが、601万ドルの赤字。
しかし収益性の高いクラウドコンピューティング部門であるAmazon Web Services(AWS)は第2四半期も増益をけん引した。AWSの売上高は37.2%増の83億8100万ドル、営業利益は29.2%増の21億2100万ドルとなった。北米部門の売上高はAWSの約4.6倍だが、営業利益はAWSを5億5700万ドル下回っている。
売上成長率は北米が20%、国際が12%、AWSが37%である。
競合するウォルマートは、オンラインで注文した商品を2日で、しかも無料で宅配するサービスを始めている。こうした競合に負けないためにアマゾンは、「プライム会員」向けに、さらに配送時間が短い「ワンデー・デリバリー」サービスを提供しようと投資を拡大している。ウォルマートを含む多くの小売店舗は、アマゾン傘下のホールフーズマーケットよりもずっと多くの店舗を構えており、顧客にその日のうちに商品を提供するのはそれほど難しくない。
ジェフ・ベゾスCEOは次のように述べている。
「プライム会員向けの無料翌日配送は、今や1000万点以上の商品で可能になっており、今後さらにその規模を拡大する」
第3四半期は、売上高660億ドル~700億ドル(前年度比17%~24%増)、営業利益は21億ドルから31億ドルを見込んでいる。