ターゲットnews|食品の新PB「グッド&ギャザー」に注力/既存PB縮小
米国ディスカウントストアチェーンのターゲット(ミネソタ州ミネアポリス、ブライアン・コーネルCEO)は、食料品のプライベート・ブランド(PB)「グッド&ギャザー(Good&Gather)」を立ち上げた。8月20日の流通スーパーニュースで取りあげた。
米国のメディア『グロサリー・ダイブ』によると、ターゲット社の食品・飲料担当副社長のステファニー・ランドクィスト(Stephanie Lundquist)氏が、ラスベガスで開かれているグローサリー関連の展示会で次のようにコメントした。
「ターゲットが、10年ほど前に食品販売を始めたときには、すぐに食品は150億ドルの売上規模に達するだろうと期待されました。しかし、急速な生鮮食品の販売拡大は、フォーカスのない品揃えになってしまいました。食品売場以外では、ターゲットは『タージェイ』と呼ばれるブランド力を持っていましたが、食品は在庫してあるだけのついで買いの売場になっていました。
ところが今、この状況は変わってきています。食料品はターゲットの総売上高の5分の1を占めるまでに成長しています。過去8四半期続けて既存店売上高が伸長しているのです。この勢いをさらに拡大するために開発されたのが『グッド&ギャザー』です。
『グッド&ギャザー』は、既に650アイテムの商品が揃えられ、来春までには1000アイテムを追加し、来年末までには2000アイテムにする計画です。新ブランドとしてはこれまでで最大の規模となります。『アーチャー・ファームズ』、『シンプリー・バランスト』、『マーケット・パントリー』など既存のブランドは廃止するか縮小する予定です。『グッド&ギャザー』は、市場調査など開発に充分時間をかけていて、人工甘味料、人工着色料、異性化糖などを一切使っていない自然の素材で、ナショナル・ブランドよりも高品質の商品です。健康的で安全、そしておいしい食品を求めるターゲットの顧客に最適な食品ブランドになると信じています」
■ステファニー・ランドクィスト氏