アルバートソンnews|テイクオフ社と提携/MFCを開設しEC事業を拡大

米国スーパーマーケットチェーン第2位のアルバートソン(アイダホ州ボイジー、ヴィヴェック・サンカランCEO)は12月12日、さらなる開発に焦点を当てたテイクオフテクノロジーズ社(Takeoff Technologies:以下テイクオフ)との戦略的パートナーシップを構築したと発表した。両社は協働してeコマース事業の拡大を図る。

テイクオフは人工知能(AI)によって、受注した商品を商品棚から自動で選び出すフルフィルメントソリューションを開発するスタートアップ企業。

米国ではオンライン販売の需要が高まるなか、受注処理や商品のピッキング、梱包といったフルフィルメント業務の効率化が喫緊の課題となっている。

テイクオフは、青果物から加工食品まで多種多様な商品のなかから、対象となる商品を正しく見つけ出し、受注別に仕分け、梱包担当作業員に届けるという仕組みだ。

受注1件当たり平均15分未満で処理できるため、作業生産性は手作業の10倍になる。さらに、従来の10分の1以下のスペースで設置できるから、店舗内の敷地や都市部の遊休不動産をフルフィルメントセンターとして活用することも可能である。

テイクオフの技術を実装した小型フルフィルメントセンターを点在させることで、消費者により近い場所から商品の発送ができる。配送距離やコストの軽減にもつながる。

アルバートソンとテイクオフの提携業務は2018年10月から始まっていて、約300坪の自動化された物流施設を開設し、すでにAI(人工知能)を駆使した実証実験を行っている。

今年10月に、南サンフランシスコにある傘下のセーフウェイ店舗にマイクロフルフィルメントセンター(MFC)を開設した。今年中にはカリフォルニア州サンノゼのセーフウェイ店舗にもMFCを開設する計画である。

テイクオフはアルバートソンのほか、アホールド・デレーズ、ウェイクファーン(ショップライト)、セダノス、ウールウォース(オーストラリア)、ロブロウ(カナダ)などとも提携している。

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