Lブランドnews|「Victoria’s Secret」株式55%を投資会社に売却/創業者退任

米国アパレルブランドのLBrands(Lブランド)が2月20日、傘下の女性下着ブランド「Victoria’s Secret(ビクトリアズ・シークレット)」の株式の過半数をニューヨークの投資会社Sycamore Partners(シカモア・パートナーズ)に、5億2500万ドル(1ドル100円換算で525億円)で売却すると発表した。

かつてアメリカのアパレルファッションのトップにいたLブランドの企業価値評価はわずか11億ドル(1100億円)。シカモア・パートナーズは「ヴィクトリアズ・シークレット」の株式55%を取得し、今後は株式非公開会社として運営する。残りの45%はLブランドが保有を継続する予定だ。

さらに創業者であるLeslie Wexner(レスリー・ウェクスナー)CEOの退任も合わせて発表した。今回の取引が終了した段階で会長兼CEOを退任し、名誉会長となる。また、現在、スキンケア・化粧品ショップ「Bath & Body Works(バス&ボディ・ワークス)」部門のAndrew Meslow(アンドリュー・メスロー)COOが取引完了後にLブランドのCEOに昇格する。

Lブランドはオハイオ州の州都コロンバスに1963年、「The Limited(ザ・リミテッド)」1号店をオープンして創業。1982年に今回売却されることとなった「ビクトリアズ・シークレット」を買収した。その後も1985年に老舗百貨店の「Henri Bendel(ヘンリ・ベンデル)」、1988年には「Abercrombie & Fitch(アバクロンビー&フィッチ)」など、有名ブランドを次々と買収しながら成長した。しかし、2000年代に入ったころからその成長に陰りが見え始め、いよいよLブランド全体の売上高(2019年1月期、132億3700万ドル)の約半分を占めるビクトリアズ・シークレットの売却にまで至った。

今後Lブランドは唯一傘下に残った「バス&ボディ・ワークス」に注力していくこととなる。

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