クローガーnews|3月の既存店売上高は前年比30%プラスでコロナ対策追加
スーパーマーケット最大手のクローガー(オハイオ州シンシナティ、ロドニー・マクマレンCEO)では消費者の買い溜めなどによって品切れの商品が続出しているが、4月1日に発表された年次レポートとビジネス・アップデートによると、3月の既存店売上高はガソリン販売を除いて前年同月比30%プラスとなった。
このレポートによると、新型コロナウイルス感染が拡大するなか、既に発表されている社員と顧客の健康を守るためのさまざまな措置に対する継続的な投資、以前発表された経費節減政策の一部延期、長期的な内食の増加に対応する店舗運営の見直しなどが、これからの課題として挙げられている。
社員の安全に対する措置として、以下の6点を挙げている。
第1に、セルフレジを含めたレジ、クレジットカード端末、フードサービスカウンター、棚などのクレンリネスを強化する。
第2に、防護マスクと手袋を提供する。
第3に、薬局・スターバックス・レジに遮断ガラスを設置する。
第4に、レジやカウンターにソーシャル・ディスタンシングを維持するためのサインを設置する。
第5に、店舗の営業時間を調整して、従業員を休ませるとともに、掃除をしたり、在庫品を補充したりする時間を増やす。
第6に、オンラインで注文した商品の店舗ピックアップと宅配サービス、クローガー・ペイなど非接触型の支払い方法を拡大する。
また、従業員のサポート施策として以下の4点を挙げている。
第1に、「ヒーロー・ボーナス」と呼ばれるボーナスを支給する。3月29日~4月18日の期間限定で時給を2.00ドル引き上げる。
第2に、来週から「エクスプレスペイ」を導入し、給与支払いを迅速化する。
第3に、新型コロナウイルス感染が疑われる自宅待機の社員は有給休暇扱いとする。
第4に、従業員ホットラインを設置して、困難に直面している社員に対する相談を受け付ける。
クローガーは過去2週間で、レストランやホテルをはじめとするサービス産業で職を失った約3万2700人を雇用している。