米国ECnews|3月から4月半ばでeコマースは前年比30%超の増加
米国ではカリフォルニア州が3月19日に外出禁止令を発令して以降、同じような命令を出す州が急増している。4月5日時点でその数は42州に上っている。首都ワシントンD.C.も発令した。
マーケット・リサーチ会社「ラクテン・インテリジェンス」によると、3月初めから4月半ばの期間で、米国のeコマースは、前年比で30%以上増加した。
この数字は、ここ数年間で年率20%ずつ増加してきたeコマースが50%増えたことになる。さらにリアル小売業の売上高が8.7%減少した事実を考えると、eコマースの急成長ぶりがうかがえる。
購入商品別で見ると、書籍295%増、清掃用品235%増、スポーツとアウトドア商品122%増、玩具とゲーム119%増、グロサリー113%増、さらに修理交換保証とサービス96%、家電86%、ペット用品74%、DIY用品60%、美容健康用品52%と、それぞれ前年度比で売上高が増加している。ただし、この数字にはeコマースの約半分を占めるアマゾンの売上高は含まれていない。
〈図表はCNBCより〉
一方、3月の前半から4月前半では、購入商品のカテゴリーに変化が見られる。書籍は購入額こそ少ないが777%、玩具とゲームが182%、トレーニング用具を含むアウトドア用品が131%、DIY用品が71%、美容健康用品が38%の増加率だ。逆に購入額が減っている商品カテゴリーは、アパレル、ペット用品、ベビー用品となっている。
〈図表はCNBCより〉