アマゾンnews|第1Qコロナ禍で売上高26.4%増755億ドル/営業利益9.8%減

アマゾン・コム(ワシントン州シアトル市、ジェフ・ベゾスCEO)が3月31日で終了した2020年度の第1四半期の業績を発表した。

売上高は前年同期比26.4%増の754億5200万ドル(100円換算で7兆5452億円)だったが、営業利益は9.8%減の39億8900万ドル、純利益は28.8%減の25億3500万ドルと大幅に減少した。

部門別では、北米部門の売上高が461億2700万ドル、営業利益が13億1200万ドル、国際部門の売上高が191億0600万ドルで3億9800万ドルの赤字。収益性の高いクラウドコンピューティング部門であるAmazon Web Services(AWS)は第1四半期も増益をけん引した。AWSは売上高が102億1900万ドル、営業利益が38.3%増の30億7500万ドルとなった。北米部門の売上高はAWSの約4.5倍だが、営業利益は逆にAWSが約18億ドル上回っている。

ホールフーズ・マーケットを含むリアル店舗の売上高は、8%増の46億4000万ドルと記録的な増加だった。

今期のハイライトとして以下の4点が挙げられている。
①2019年の「顧客満足指標」においてインターネット小売部門で1位(過去11年で10回)を獲得した。
②プライムビデオ・シネマサービスを米国、英国、ドイツに拡大した。
③シアトルにアマゾン・ゴー・グロサリー1号店を開店した。
④2019年に100万ドル以上売り上げた中小のセラー数が1万5000を超え、第3者セラーが即日配達またはさらに速い配達で7億アイテム以上を販売した。

同社CEOのジェフ・ベゾス氏は次のように述べている。
「オンライン販売からAWSまでCOVID-19の影響を大きく受けており、この変化に対する対応力と維持力が試されている。医療関係者や食料品店の従業員などの献身的な姿勢にインスパイアされ、我々も顧客と社員の健康と経済的安定を維持するために努力している。アマゾンの株主は、売上げの急増で大幅な利益増加を期待するかもしれないが、第2四半期に予測される営業利益40億ドルは、社員の安全対策、社員に対する特別手当、わが社で開発している感染検査などに全て充てられる。このような緊急時の経営方針に対して、長期的視野をもつ我々の株主はきっと理解してくれると信じている」


〈ジェフ・ベゾスCEO〉

第2四半期は、売上高で750億ドル(18%増)~810億ドル(28%増)、営業利益に関しては15億ドルの損失~15億ドルの黒字を予測している。

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