コストコnews|’20年通期売上高1632億ドル・9.3%増/純利益9.4%増

コストコホールセール(ワシントン州イサクア市、クレイグ・ジェリネックCEO)は、8月30日に終了した2020年度8月期の第4四半期と通期の決算を発表した。

まず第4四半期。売上高は前年同期比で12.5%増の522億7700万ドル。会員費収入を含めると、533億8300万ドル(1ドル100円換算で5兆3383億円)、12.4%の増加。営業利益31.9%増の19億2900万ドル(1929億円)、純利益26.9%増の13億8900万ドル(1389億円)で、大幅な増収増益となった。

ガソリン販売と為替の影響を除いた既存店売上高は、米国国内で13.6%、カナダで12.6%、その他国際部門で18.8%、それぞれ増加し、全体では14.1%の増加だった。eコマースは為替の影響を除いて91.3%増加した。

コロナ禍による外出自粛が続くなか、消費者が食料品や家庭用の出費を増やしたことが売上高増に寄与した。ウイルス感染拡大防止のため、店内の消毒や従業員の給与引き上げなどで販売管理費が増加したが、増収で相殺された格好となった。

通年では、売上高は9.3%増加して1632億2000万ドル、会員費収入を含めると、9.2%増の1667億6100万ドル(16兆6761億円)。営業利益は14.7%増の54億3500万ドル、純利益は9.4%増の40億0200万ドルだった。

ガソリン販売と為替の影響を除いた既存店売上高は、米国国内で9.2%、カナダで7.4%、その他国際部門で11.2%、それぞれ増加し、全体では9.2%の増加だった。eコマースは為替の影響を除いて50.1%増加した。

リチャード・ガランティ最高財務責任者(CFO)は決算発表後の電話説明会で次のように述べた。
「消費者は旅行や外食への支出を削減し、その分のお金をガーデニングや家具、エクササイズ・マシーン、自転車、家庭用品などに充てた」


〈リチャード・ガランティCFO〉

現在コストコは、世界12カ国に795店舗を展開している。内訳は米国とプエルトリコ552店舗、カナダ101店舗、メキシコ39店舗、イギリス29店舗、日本27店舗、韓国16店舗、台湾13店舗、オーストラリア12店舗、スペイン3店舗、フランス1店舗、アイスランド1店舗、中国1店舗となっている。さらに米国、カナダ、英国、メキシコ、韓国、台湾で電子商取引のWebサイトを運営している。

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