ターゲットnews｜コスメの｢アルタ･ビューティー｣と提携/店内ショップ開設

米国ディスカウントストアチェーンのターゲット(ミネソタ州ミネアポリス、ブライアン・コーネルCEO)は11月10日、コスメ専門チェーン「アルタ・ビューティー(Ulta Beauty)」と提携して、ショップ・イン・ショップをターゲット店舗内に開設すると発表した。

アルタは米国最大の化粧品チェーンで全米に1000店以上の店舗を展開する。自社ブランドを含む、約500の美容ブランドの約2万5000アイテムの商品を、店舗とオンラインとで販売している。また、ヘア・スキン・眉のケアやメイクアップを提供するフルサービスのサロンをすべての店舗で展開する。

ショップ・イン・ショップの「アルタ・ビューティー・アット・ターゲット(Ulta Beauty at Target)」は2021年にオープンする予定で、最初はターゲットの100店舗とTarget.comで立ち上げ、順次数百店舗まで拡大していく。

売場は約1000平方フィート(約28坪)で、ターゲットの化粧品売場に隣接して設置され、ターゲットのスタッフが常駐する。このショップでは、仮想メイクアップアプリ「グラムラボ(GLAMLab)」を利用したデモンストレーションも行われる。

2021年後半からは、ターゲットのオンラインショップでもアルタ・ビューティーの商品が販売され、即日ピックアップなどの利用が可能となる。

アルタ・ビューティーは必須産業とは見なされず、コロナ禍では休業を余儀なくされた。徐々に営業を再開したが、第2四半期の売上高は前年度比で29.6%減少、既存店売上高も26.7%下げた。その一方で、eコマースは店舗ピックアップを中心に200%成長している。出口の見えないパンデミック禍では、必須産業として来店客数がさほど減っていないターゲットとの提携には効果があるる。

ターゲットも、注力している割には成長しない自社の化粧品売場との相乗効果を期待しているはずだ。いずれ、アルタ・ビューティーのショップ・イン・ショップだけに絞られるかもしれない。