ウォルマートnews|ロボット導入のフルフィルメント・センターを全米に拡大
ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は1月27日、アルファボット(Alphabot)と呼ばれるロボットを導入したローカル・フルフィルメント・センター(Local Fulfillment Center:LFC)を全米数十カ所に拡大すると発表した。
同社はこのシステムを2019年半ばからニューハンプシャー州セーラム地区のスーパーセンターでテスト運用していた。物流施設を既存店に併設することで、ピックアップの時間短縮に大きく貢献できる。
アルファボットは高さ20センチ幅60センチ四方の小型のカート状のロボットで、オンラインで注文された常温、冷蔵、冷凍の商品を自動的に集め、従業員のいるワーク・ステーションに送る。従業員は商品を確認し、袋詰めを行い、配達またはピックアップに備える。
これまで店内でオンライン注文の食料品をピッキングしていた従業員は、引き続き青果・精肉・シーフードなどの生鮮商品のピッキングを続ける。
アルファボットはスタートアップ企業「アラート・イノベーション(Alert Innovation)」がウォルマート専用に開発したものだが、今後は同業のデマティック(Dematic)やファブリック(Fabric)などのスタートアップ企業とも提携してLFCを展開していく予定だ。
また、一部の店舗では自動ピックアップ・ポイントを設置し、ドライブ・アップすることで、人を介さずに注文した商品をピックアップできるシステムのテストも進める。