トレーダー・ジョーnews|時給社員の「危険手当」2ドルから4ドルへ
トレーダー・ジョー(カリフォルニア州モンロビア、ダン・ベインCEO)は COVID-19パンデミックが始まって以来、マネジャー以外の時給社員に対して、2ドルの「危険手当」を支払ってきたが、2月1日からこれを4ドルに値上げすると発表した。危険手当は一時的なものであるから、ワクチンが行き渡ってパンデミックが終焉に向かえば廃止する予定だ。
ただし、シアトル・タイムズによると、社員への通告では、通常夏に実施される65セント~75セントの一律賃上げが今年は見送られるそうだ。
トレーダー・ジョーは3つの特徴をもつ。第1が、他店では買えない魅力的で値ごろ価格のPB(プライベートブランド)が品揃え商品の9割以上を占めていること、第2が、そのために集客力があること、第3が、売場面積が平均300坪で、1000坪以上が平均の米国の一般的な食品スーパーマーケットより極端に狭いことだ。
店内への入場制限はしているが、買物中に従業員や他のお客と6フィート(約1.8メートル)の距離を保つことは難しい。 COVID-19パンデミック下では、商品は品薄になりがちで、お客がスタッフに在庫があるかどうかを尋ねる機会も増えている。そのうえ、トレーダー・ジョーでは宅配サービスをしていないため、顧客は多少具合が悪くても店舗に足を運ばざるを得ない。
以上のことから、他の食品スーパーマーケットと比べてもコロナに感染するリスクは高いと言えるだろう。危険手当の引き上げも妥当な政策である。