クローガーnews|全米規模の採用イベントで約1万人を新規雇用

スーパーマーケット最大手のクローガー(オハイオ州シンシナティ、ロドニー・マクマレンCEO)は、6月10日(木)に全米規模の採用イベントを実施すると発表した。

採用活動はバーチャルと店舗、両方式でインタビューが行われる。同社は今回のイベントで約1万人を新規雇用することを目標としている。採用された人材は店舗、eコマース、薬局、食品工場、ロジスティックス・オペレーションなどに配属される。

同社および傘下企業の平均時給は、過去3年ほどで15.50ドルに引き上げられており、2021年にはさらに3億5000万ドルを投資し、平均時給を16ドルに引き上げる予定である。クローガーで採用されると、パートタイム、フルタイムにかかわらず、高校卒業資格(GED)から博士号(PhD)取得まで、さまざまな学費補助プログラムが用意されている。これまでに約6000人の社員がこのプログラム利用しており、利用者のうちの87%を時給社員が占めている。さらに健康保険を始めとした福利厚生や、店舗購入での割引なども提供される。

最近アメリカの失業率は下がってきている一方で、採用難が深刻だ。その理由として、国の失業保険に週300ドルが上乗せされているため、働くより失業手当をもらっている方が所得が多くなるという状況がある。実際、25州ほどはすでに国の補助分を削減している。もちろん、パンデミックによるチャイルドケアの不足や職場での安全性に対する不安なども影響している。

アメリカでは雇用の中心がミレニアル(1980年~1995年生まれの世代)やZ世代(1996年~2012年生まれの世代)に移行してきているが、この世代は住宅や株価バブルを経験しているため、将来性のある職場を求める傾向が強い。したがって給与だけでなく、クローガーが提供するようなスキルアップやキャリア育成の機会が不可欠となっている。

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