クローガーnews|第2Q売上高338億ドル2.3%減/合併のため一部店舗売却へ
クローガー(オハイオ州シンシナティ、ロドニー・マクマレンCEO)が2024年1月期の第2四半期決算を発表している。
売上高は338億5300万ドル(1ドル150円換算で5兆0780億円)で前年同期比2.3%減、営業損失は4億7900万ドル(718億円、前年同期は9億5400万ドルの営業利益)、純損失は1億8000万ドル(270億円、前年同期は7億3100万ドルの純利益)。また1株当たりの利益は-0.25ドル(前年同期は1.01ドル)だった。
既存店売上高(ガソリン販売を除く)は1.0%増加。ただし、PBM(薬剤給付管理)のエクスプレス・スクリプツとの契約破棄による調剤売上げの減少影響を除くと、2.6%の増加だった。デジタル売上げは12%増。また、オピオイド関連の賠償金は14億ドルを計上している。
通期予測では、ガソリン販売を除いた既存店売上高で1.0%~2.0%の増加(調剤売上げの減少を除くと2.5%の増加)、調整後1株あたりの利益で$4.45~$4.60、設備投資で34億~36億ドルを見込む。下半期はインフレーションが鈍化すると予想しつつも、消費者に対する経済的圧迫は変わらないため、通期予測の下限に近い既存店売上高になるだろうと予想している。
なおクローガーとアルバートソンの合併について、一部店舗をC&Sホールセール・グローサーズLLCに売却することが2023年9月に正式に発表されている。市場の競争を維持して消費者を守るため、合併にあたって連邦取引委員会などが求めている条件の一つとなる。売却金額は総額19億ドル。
C&Sは創業1918年の老舗のグローサリー卸売業で、傘下には「グランド・ユニオン」と「ピグリー・ウィグリー」のスーパーマーケットを中西部と南北カロライナ州で所有している。
売却されるのは17州とワシントンDCにある413店舗、店舗バナー3つ(QFC、マリアーノス、カーズ)、物流センター8カ所、事務所2カ所、プライベート・ブランド5つ(Debi Lilly Design、Primo Taglio、Open Nature、ReadyMeals、Waterfront Bistro)。またアリゾナ州、カリフォルニア州、コロラド州、ワイオミング州で展開する「アルバートソンズ」のブランド名の独占使用権も含まれる。
売却される店舗のエリア分布としては、ワシントン州が最も多く104店、次にカリフォルニア州66店、コロラド州52店と続く。
クローガーとアルバートソンズの合併は、2024年初めの完了に向けて進んでいる。