ターゲットnews|23年年商1074億ドル1.6%減/新サブスク4月導入

米国のディスカウントストア業態チェーン第2位のターゲット(ミネソタ州ミネアポリス、ブライアン・コーネルCEO)が2024年1月期の第4四半期および通期決算を発表した。

第4四半期(2023年11月~2024年1月)の営業収益は319億1900万ドル(1ドル150円換算で4兆7879億円)で1.7%増、営業利益は18億6500万ドル(2798億円)で60.9%増、純利益は13億8200万ドル(2073億円)の57.8%増で増収増益だった。

そして年間の営業収益は1074億1200万ドル(16兆1118億円)の1.6%減、営業利益は57億0700万ドル(8561億円)で48.3%増、純利益は41億3800万ドル(6207億円)で48.8%増と、減収増益で終了した。

通年の既存店売上高は前年同期比3.7%減、うち客数は2.4%減、客単価は1.4%減だった。また既存店ベースのうち、店舗販売は3.5%減少、オンライン販売は4.8%減少した。

なおチャネル別売上げ構成比は店舗が81.7%、オンラインが18.3%である。オンライン販売商品のフルフィルメントは97.4%が店舗で行われ、前年より0.7ポイント増加している。

ターゲットの自社カードである「レッドカード」利用率は売上げの18.6%を占めているが、前年よりも1.2%減少している。

ブライン・コーネルCEOのコメント。
「第4四半期はチームの努力によって、売上高や来客数が改善し、収益性も予想を大きく上回りました。シーズンを通して、顧客は新しさ・価値・店舗とオンラインでの買物体験の良さに呼応してくれました。今後も長期的に優良な財務パフォーマンスを実現するターゲットの強みと差別化要因に投資を継続します。また今後の成長と顧客の期待に応えるため、ターゲットの新しい会員制プログラム『ターゲット・サークル』を展開し、2024年度以降も成長を目指していきます」

この「ターゲット・サークル」について詳細はまだ不明だが、ニュース放送局CNBCによると、4月上旬に導入予定のサブスク・プログラムだという。年会費は99ドルだが、初年度プロモーションとして5月18日までに入会すると、年会費が49ドルになる。レッドカード保有客にも会費の割引が適用される。またこのプログラムには条件付きだが配送料無料などの特典も含まれる。

 

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