コストコnews|’25年商637億ドル9.0%増/会費更新率がわずかに鈍化

メンバーシップ・ホールセールクラブのコストコホールセール(ワシントン州イサクア市、ロン・ヴァクリスCEO)が2025年8月期の通期決算を発表した。

6~8月の第4四半期は、売上高844億3200万ドル(1ドル150円換算で12兆6648億円)で前年同期比8.0%増、会員費収入が17億2400万ドル(2586億円)で14.0%増、これらを合計した営業収益が861億5600万ドル(12兆9234億円)で8.1%増だった。営業利益は33億4100万ドル(5012億円)で9.8%増、純利益は26億1000万ドル(3915億円)で10.9%増だった。1株当たり利益は5.87ドルで11.9%増の2ケタ伸長だ。

そして通年の業績は、売上高が2699億1200万ドル(40兆4868億円)で前年同期比8.1%増、会員費収入が53億2300万ドル(7985億円)で10.3%増、営業収益は2752億3500万ドル(41兆2853億円)で8.2%増。営業利益は103億8300万ドル(1兆5575億円)で11.8%増、純利益は80億9900万ドル(1兆2149億円)で9.9%増。1株当たり利益は18.21ドルで9.7%増と堅調な業績で終了した。

通期の既存店売上高(ガソリンの価格と為替の影響を除く)はアメリカ国内が7.3%増、カナダが8.3%増、その他国際部門が8.2%増で、会社全体では7.6%増だった。

EC販売は16.1%増加した。またECサイトの訪問者数は27%、コストコ・ロジスティックスの配送件数は13%、それぞれ増加している。ECでよく動いたカテゴリーは、宝飾品、家庭雑貨、タイヤ、アパレル、スポーツ用品、大型(白物)家電、小型家電、ガーデン、パティオだった。

期末の会員数は全世界で8億1000万人で昨対6.3%増加した。コストコは2024年9月に米国内の会費を値上げした。会員の更新率は北米で92.3%、全世界では89.8%と、わずかに更新率の鈍化がみられた。この要因として同社は、2023年12月のキャンペーンでオンライン登録した多数の会員が更新しなかったことを挙げている。

期末店舗数点は米国とプエルトリコで629店、カナダで110店、その他国際で175ヵ所、全体では914店舗を展開する。ちなみに日本には29店ある。次年度は30店出店の、944店舗となる計画を掲げる。

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