ウォルマートnews|第3Q営業収益1795億ドル5.8%増/インドECが好調

ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)が2026年1月期の第3四半期業績を発表した。

第3四半期(8~10月)の売上高は1777億6900万ドル(1ドル150円換算で26兆6665億円)で、前年同期比は5.8%増。会員費や雑収入を含む営業収益の営業収益は1794億6900万ドル(26兆9204億円)で5.8%増だった。また営業利益は66億9600万ドル(1兆0044億円)で0.2%減少。純利益は61億4300万ドル(9215億円)で34.2%増。

なお営業利益の減少は、インドにあるデジタル決済サービスの子会社「PhonePe」のIPOの可能性を見越して非現金株式報酬費用を計上したことによるもの。その影響を調整した後の営業利益は8.0%増となる。

3つの事業部門別の業績をみていく。

ウォルマートUS(米国内)事業は売上高が1206億7800万ドルで5.1%増。営業利益は57億8000万ドルで6.3%増。営業利益率は4.8%。

US部門の既存店売上高(ガソリン販売を除く)は4.5%増、うち客数は1.8%増、客単価は2.7%増。またEC販売は28%増加し、既存店プラスに大きく貢献した。ウォルマートのデジタル広告を扱うプラットフォーム「ウォルマート・コネクト」は33%増。

インターナショナル(国際)事業は売上高335億4100万ドルで10.8%増。営業利益は7億0200万ドルで41.7%減。営業利益率は2.1%。

インド、中国、メキシコでの事業が好調だった。ECは26%増と好調。その要因は店舗フルフィルメントのピックアップや配達だけでなく、インドのEC「フリップカート」が開催する、一年で最も大きなセールイベント「Big Billion Days」が寄与した。宣伝広告収入は、フリップカートのセールイベントのタイミングだったため、34%増加した。

サムズクラブ事業は売上高235億5000万ドルで3.1%増。営業利益は6億7100万ドルで5.8%増。営業利益率は2.8%。

既存店売上高(ガソリン販売を除く)は3.8%増。客数3.9%増、客単価0.1%減、ECは22%増。会費収入は7.1%増。

数日前に退任を発表したダグ・マクミロンCEOのコメント。
「ウォルマート事業全体で第3四半期も好調でした。eコマースも絶好調。私たち市場シェアを拡大​​し、配送速度を向上させ、在庫管理も適切に行っています。アソシエイツのおかげで、年末までの好調な業績と、それ以降の業績に向けて、とてもいい体制が整っています。CEOとして彼らに仕えることができて光栄に思います。そしてウォルマートのこれからに、今まで以上の期待を寄せています。ジョン・ファーナーは実績のある、すばらしいリーダーです。彼とウォルマートにとって、これ以上に嬉しいことはありません」


2026年2月に就任予定のジョン・ファーナー次期CEO(左)とダグ・マクミロンCEO(右)

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