ホールフーズnews|新業態の「自動MFC併設店」開始/店内EC注文・10分で受取

アマゾン・コム(ワシントン州シアトル市、アンディ・ジャシーCEO)傘下のホールフーズ・マーケットは11月5日(水)、ペンシルベニア州フィラデルフィアの郊外にある「ホールフーズ・プリマスミーティング店」で自動マイクロフルフィルメントセンター(MFC)を併設した、新しい店舗コンセプトをスタートした。同店では、ホールフーズの自然食品やオーガニック製品とアマゾンEC上で販売している人気ブランドの食品や生活必需品を、一カ所で購入することができる。

同店のバックヤードには、約1万平方フィート(929㎡、281坪)の完全自動化されたMFCが設置され、1万2000点もの商品が保管されている。

顧客が買物中、商品棚に表示されたQRコードをスキャンすると、Amazonアプリが開き、専用のモバイルストアが表示される。そこから、店頭に並んでいない商品を追加注文できる。注文した商品は店内ピックアップだけでなく、配送を選択することも可能だ。

注文後数分以内に、バックヤードにあるMFCでは、商品がロボットによって自動的に準備され、従業員に引き渡される。ロボットは、シリコンバレーのロボット企業であるFulfil社の技術を導入している。Fulfilのプラットフォームは食料品向けに特別に構築されているもので、あらゆる温度帯での商品仕分け、取り出し、配置が可能なシステムである。

オーダーは、通常10分以内に準備が完了する。従業員による最終確認後、顧客のスマホにテキスト通知が送信される。顧客は店内で買物したものもAmazonアプリ内で一括で決済し、店内のピックアップ&返品カウンターで受け取ることができるという流れだ。

近年、店舗フルフィルメントが急激に増加し、店内で注文商品をピックアップする従業員の姿を目にすることがよくある。しかし、「プリマスミーティング店」でのフルフィルメント業務は裏方で行われるため、店舗での体験への影響を最小限に抑えることができるという大きなメリットがある。

アマゾンは2024年11月に自動MFC併設のホールフーズ店舗の開設を明らかにしていたが、これがいよいよオープンした。今後はこのサービスを改良し、他の店舗にも拡大していく予定だという。

Amazon news|アマゾン・ホールフーズ・フレッシュ3ブランドのECを統合

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